今年も4月1日に(エープリルフールに相応しいので)5年生1年分のニルソン面白語録を綴ろうと思っていたのに忙しすぎて書けなかった
まとめ記事はそのうち書くとして成長を感じた最近のニルソンについて
先日よれこの仕事にアシスタントとしてついてきてもらって、帰り渋滞に巻き込まれた
朝5時起きで
火起こし
畑耕起
いちご摘み
自然栽培の路地物です
合間にアメフト
よれこはやってません
の後の3時間缶詰め
(本来は高速すいすいで1h30の道)
最初はおやつをばりばり
お次は学校の歌をよれこと2人で熱唱
モーツァルト
カノンがうまく出来ず爆笑
学校の詩を5つほど朗誦
つまらーん発作
「クラリネットの曲を何か聞きたい」
普段一切の映像を見ず
生演奏以外の音も聞かないので
学校でもテープ(←死語?)等は全く使わず
しばし持つかな
とYouTubeで「クラリネット かっこいい」で検索してみる。ここまで1時間頑張ったし…
ニルソン
「おお〜これは難しい」
ピアノ奏者よれこからすると
隣あった音の繰り返しで
数回同じメロディが繰り返されると
指が勝手に動いちゃうような簡単な旋律に聞こえるのに
クラリネット習いたてのニルソンは
「おぉ〜おぉ〜これは難しい」
と弾んだ声
クラリネットだと、隣あった音でも音によっては指使いが大変、ということを初めて知りました
しかし一曲くらいで
「もういいや」
普段バレエのオーケストラや高学年の合奏はだいぶ長い間食い入るように見るのにやはりスマホの音声だけではご満足いただけないようで
そして
ニルソン
「つまらないの限界に挑戦してみる」
…
よれこ
「それはいいですね」
ニルソン
「つまらないの限界に達すると何が起こると思う?」
よれこ
「機嫌が悪くなると思います」
ニルソン
「そうするとどうなる?」
よれこ
「泣きますね」
ニルソン
「泣き続けると?」
よれこ
「疲れ果てて寝ます」
ニルソン
「寝続けると?」
よれこ
「起きます」
ニルソン
「…そうやってつまらなくさせないために、車の中でテレビ見せるの?」
こどもの機嫌を悪くしない、って親の最大のミッションだったりするのですけど…
我が家はそれでテレビとかスマホ、タブレットのお力を借りたことはないんだよなぁ…
そのお力では根本解決にならず、問題が先送りされるだけなのをわかってるから。
よれこ
「…つまらないの先に見えるモノが何かぜひ教えてください」
去年の自粛生活3ヶ月は、こどもらは敷地内から出ることがなかったので、しばしばニルソンは
「つまらーん」
と叫び、しばらくするといそいそと何かをし始め、また発作を起こす
ということを繰り返す毎日だった。
その積み重ねのおかげなのか、単に年齢を重ねたからなのか
缶詰中ニルソンはたまに
「あー、ほんとにつまんなーい」
とそこそこの声量でたまに言うだけで
かわらない景色の中たまにお目当ての車を見つけてワクワクしたり、長いトンネルを抜けたあとの夜景に目を輝かせたり後部座席にいるからもちろん表情は見えないけど声でわかる
走り去る景色をニルソンが撮りたがったのでスマホを渡してあげた
5時起きで疲れているはずなのに、寝ることも不機嫌になることもなく缶詰3時間を乗り越えたのだった
そしてやっと帰ってきたら
下車するとき倒してこぼしてしまった苺をスマホのライトで照らしながら黙々と拾い
アニーが生地こねからした羽根つき焼き餃子が待っていて
心ゆくまで堪能したあとは
世界史のノートを見せながら
夫に古代ギリシャのオリンピックやら
古代ローマの解説をして
こんな元気が残ってることに衝撃
びっしり書かれたノートにも衝撃
大人が着目するところは誤字の多さや文章の稚拙さではない。
ここまで聞き書きできるようになった(これ、板書写したのではないの)という去年からの進歩。
聞いたことを書きたいという意欲
(いっぱい書いたからいい成績がつく、というわけじゃないからね。成績表ない学校だから)
いつも通り眠りについたのだった
ベッド足元によれこが寝付くまでいるのをご所望
とっくにつまらないの限界は越えてただろう。
何が今回よかったのか正直わからない
もはや私の采配がよかった、という時期は通り過ぎたみたい。
確実に成長を感じたひとときだった。
こどもの成長て、一直線の右肩上がりではなくて、でも行きつ戻りつ3歩進んで2歩下がる、というわけでもない。
私の中ではクルクルと螺旋状に登っていく感じ。
後戻りしているように感じる時でも確実に一段上に上がっている。
大変な時こそ
俯瞰してみたらいいよね。
パリのアパルトマンやサグラダファミリアの螺旋階段は登ってる最中に下を見ると
真ん中に落っこちそうになるの。
でも登りきってから
スパイラルを見ると
美しいよ。