気づいたら、うつになっていた

息子が生まれてからの日々は、必死でした。

娘のお世話。
息子のお世話。
家のこと。

旦那は仕事で帰宅は夜中。
気づけば、私は一人で全部を抱えていました。

「母親なんだからできて当たり前」
「私がやらなきゃ」
そうやって、ずっと自分を奮い立たせていた。
そして、ある日。

私は、うつになっていました。

まさか自分がなるなんて思わなかった。

その事実を、私は受け入れられませんでした。
絶望でした。



みそ汁の作り方が分からなくなった日

今でも忘れません。

キッチンに立って、
「みそ汁ってどうやって作るんだっけ…」

手順が分からない。

頭が真っ白で、
何から始めればいいのか分からない。

それは“怠け”ではありません。

うつは心が弱いからなる病気ではない。
脳のエネルギー切れです。

ここは本当に、勘違いしてほしくない。

怠けているわけじゃない。
頑張りが足りないわけでもない。

むしろ逆。

人一倍、責任感が強くて
人に頼ることが苦手で
子どもの頃から「自分でなんとかする」生き方をしてきた。

その生き方が、
限界を超えたときに、体が止まった。

それだけなんです。



頼れない現実

実家は遠い。

「ちょっとお願い」ができない距離。
誰かに甘える選択肢を
私は持っていませんでした。
だから必死に毎日をこなす。

通院の日々。
薬。
思うように動かない体。

そして、旦那との関係も悪くなっていきました。

正直に言うと、
あの頃の私は余裕がなくて、
トゲトゲしていました。

「分かってほしい」
「なんで気づいてくれないの」

でも今なら分かります。

私にも、悪いところはあった。

私は
“助けて”を言えなかった。

強くあろうとしすぎた。