母の肺がんが発覚してから、まもなく1年。
それこそ、もうこのままいなくなってしまうんじゃないかってくらい悪化した時もあった。
今はしばらく落ち着いて、自分の過ごしていく毎日に疲れて、慌ただしく、、、なんて言い訳、、、落ち着いたように見えた母に、最近はあまり頻繁には連絡していなかった。
昨日弟がくれた連絡は、肺のがんが大きくなったというものだった。
2ヶ月後にもう一度検査をして、それでも大きくなっているようなら抗がん剤に切り替えて合う薬を探していく、ということ。
肺がんステージ4は、5年生存率8.6%。
あくまでネットで見たもの。
母には当てはまらないかもしれないけど、当てはまるかもしれないよね。
遠く離れた私に出来ることはなんだろう。
先月、母、弟、私の兄弟とその家族で日帰りだったけど福島県に行った。
体調をみながら、休み休み来てくれた。
久しぶりに会った母の顔は、以前よりは良かったものの、大きく浮腫んでいた。
顔の浮腫みの原因は、首のしこり。
リンパ節への転移だった。
少し驚いたのは、薬の副作用なのか、髪が薄くなっていたこと。
今の薬は確か分子標的治療薬、だったかな。
入院して、母に合う薬を探すためにあれこれ試して、今がある。
合わなかった時は本当に死んでしまいそうだった。実際医師から延命治療はどこまでやるのか家族で話し合っておいて欲しいと話があったほどに。
またあんな思いをするんだろうか。
母は耐えられるだろうか。
いなくなってしまわないだろうか。
まだいかないでほしい。
苦しませたくはないけど、まだ、まだ。
いつか私達は母を想って泣く時が来る。
そしていつか必ず後悔もする。
どんなに尽くしても、きっと後悔する。
後悔の種を一つだけでも減らしたくて。
だけど後悔してもいいから、何か母の為になることをしてあげたい。
いつも想ってるから、少しの時間でも一緒に笑い合いたい。
出来ることを探しながら、壮大なことじゃなくていいから、明日は母に電話しよう。
『いま』出来ることを。
『いま』『共に』