六等星の夜
子供の頃は
どうしてだか1日が長くて
朝から目一杯起きて生活しても
まだ夕焼けだったりしてた。
夏休みだって、冬休みだって、
このまま終わらないんじゃないかって
思えてしまうくらいに
永遠に感じた。
大人になって得たものは
数えきれないほどある。
子供の頃に叶えられない願いを
自分の手で叶えられるほどになった。
その代償もまた
数えきれないほど。
あれほど長く感じた1日は
瞬きの合間に終わりを告げ
用意すらままならない状態で
また次の朝が来る。
その繰り返しの日々を暮らし
人はみんなそれぞれの隙間を縫って
各々の時間を過ごし
笑って、楽しんで、
泣いて、悲しんで、
考え、悩み、
生き抜いている。
あの頃感じた
永遠は
どこに行ったのか
疑問にすら思えないほど
それはそれは
忙しなく。
振り返る癖は昔からで、
いつからか
光が射すのは前からではなく
後ろからのように感じる。
きっとそんな事はないのに
何故だか前を向いて
信じるのが怖くなった。
今という現在は
とても幸せで、
何不自由なく、
相も変わらず自分らしく
生きていると声高らかに言えるよ。
でも、
たまにあの頃の自分が
今の自分の影踏みをするように
後ろで笑って遊んでいる。
永遠のあの頃は終わり
限りある今を
受け入れる覚悟と勇気、
今の自分にはあるのかな。
