水色長屋

年を越えますと

昨日までスッパかった蜜柑が

突然甘くなります






うそです





水色長屋


拝啓

蛙様


私は猫です

でもあんたは蛙でしょ

ところが本当は

ただの石でしょ


いっくら石でも

そんな猫背じゃ

背骨も出るわさ


余計なお世話だと思いますが

御宅の床

ボロボロですよ

特に蛙様の居るあたりが

低くなっている様で

御座います


こう言うのもなんですが

蛙様は

一年中ずーっと

同じ処を見ていますね


猿ヶ京の爺さんが

尋ねて来る筈も

無いのにさ


敬具
























牛乳を買いに

コンビニに行く

すると

そこには牛乳が

売っていた


その牛乳を飲む

すると

とても美味しくて

嬉しかった


この牛乳は

どこかの牧場の牛のものですな



毎日おいしい草を食べて

一生懸命に生き

私に牛乳を飲ませてくれたのですな


ああ

何と嬉しいことか


寒い夜その牛は

ちゃんと眠っているのだろうか?

風邪などひいてないだろうか?


水色長屋

とりあえず

その牛に名前をつけよう


とりいそぎ

アンドリューワイエスにしておこう…


とりいそぎ














水色長屋
ワー!!!

たいへんですよ~!!!




水色長屋
こ~んなかんじで 

のびたとおもったら…




水色長屋
ビヨ~ンって 

おおきくなったのです!!!




水色長屋
へへへ

それはあたしです






水色長屋

フカプカ オチバ

パゼピープー


オバチバ オチバ

プッパプカ




水色長屋

拝啓

蛙様


私は猫です

でもあんたは蛙でしょ

ところが本当は

ただの石でしょ


黒い丸印は

目でしょ

でも実は

ただのペンキでしょ


緑っぽい色の石だから

蛙に見えたんでしょ

しかも土ぼこりが付いたから

本物に見えたんでしょ


ペンキが剥げて

まるで涙目じゃごぜいませんか?


あんたを彫った

猿ヶ京の爺さんが

死んじまったのかい


敬具










水色長屋


赤いポストの

空っぽの風は

何よりの便りのような

何も無い便り


共同浴場の煙突は

寒々と

突き出た壁に

エルボーアームの

君の頬杖


チヂレ電線

糸電話

返却レバーは

何も返らず


あの角を曲がる時

一度だけ振り向いて

通り過ぎた街の景色を

眺めてみてはくれないか…







水色長屋

もうすぐ稲刈りなのだから

もう少し歩かねばならぬのに

なのに

なぜ歩かぬのだ


疲れちまっているからなのか

それとも

そんなこと知らぬことなのか


眩し

その道

夕焼け小焼け





水色長屋

キツツキ穴から

シッポを出したり

ノゾキ見したり


何で開けたの

こんな穴


きっとネズミがやってきて

この穴通るに決まってる


とりいそぎ

眠って待ちます

ホトトギス


ひとしきり

眠って待ったれ

キトトギス


昼間から

眠ってラットー

ピョピョピョピュピュ








水色長屋

雨ちゃんの行き先は

アッチです

アッチに行きます


別にアッチでなくても

よいのですが

とりあえず

アッチにします

アッチに