いやー!
暑くなって、俄然、ある場所に行きたくなりましたね!
ひとつは、鎌倉の紫陽花寺。
ふたつめは、中坊の頃、先輩方に連れ回されて行った『お化け屋敷』(笑)
と、言っても心霊スポットではなく、遊園地などにある方ですけどね。
そんな私が、高校生だった頃のはなしをしましょう・・・
夏休みの夜に、やんちゃな友人ふたりが暇を持て余し、
『なんか、しねー?』
『じゃあ、肝試し!』
『いいねー!あそこいかねー?』
『橋?』
『そう!』
そういうと、ふたりはバイクにニコ乗りし、麓から20分くらい登った所にある橋へ向かいました。
この橋は、渓谷に掛けられた近代的な物ですが、異様にフェンスが高く、有刺鉄線が施されている橋でした。
理由は、毎年自殺者が出るので毎年フェンスが高くなり、忍者返しや有刺鉄線で防止策を採っていたからです。
ふたりが、橋に着いた頃にはクルマの通りもなく、ましてやひとなど歩いておらず、辺りは静まり返っていました。
ふたりは、橋の真ん中でバイクを止め、煙草をふかしながら
『おい!何も出ねーな!』
『そうだなー!』
と、橋の欄干から渓谷を覗き込んだその時。
お盆を過ぎた時期特有の、冷んやりした風が渓谷の下から吹き上がって来きました。
『うー!寒いー!帰るか?』
そういうと、煙草をポイ捨てし、ひとりがメットをかぶり、バイクに跨がりました。
間髪入れず後ろのシートが沈み、後ろに乗った奴が、運転手のシャツをつかんで来たので、走り始めました。
バイクは、街灯も無く、カーブの多い下り坂を降って行きました。
運転してる奴が
『つまんなかったなー?』
後ろの奴がうなずく。
『これからどこ行く?』
また、後ろの奴はうなずくだけ。
『おい!どうした?』
今度は、返事がない。
『なんだよ!てめーも考えろやー!』
心配になり、バイクを停めると・・・
後部シートには誰も乗って居ませんでした。
『あの馬鹿!途中で落ちたか?』
そういうと、下ってきた道を又登りながら返事がなくなった辺りまできました。
しかし、後ろのヤツはいません。
『あれ?おかしいなー!』
と、思いながらとうとう橋の辺りまで来ると、前に人影が見えてきました。
後ろに乗っていたはずのダチでした。
『てめー!なにしてんだよ』
運転手のヤツがいうと、
『何言ってんだよ!てめーが煙草吸ってる俺を置いて行ったんだろうが~』
『えっ?だって、お前乗ってたじゃん』
『お前の悪い癖で、いたずらだと思って待っていたら、なかなか戻って来ねーしよ』
運転していた奴は、青ざめながら置いて行かれた奴を問い質す
『お前、後ろに乗ったよな?』
『いや?煙草吸いながら、渓谷見てたらお前がいきなりバイクで走り去ったんじゃん!』
『でも、話し掛けたらうなずいたじゃん』
『置いて行かれてんだぞ!こっちは?』
『えっ?途中で落ちたんだろ?』
『最初から乗ってねーし』
運転してた奴が、今起きた経緯を説明すると、ふたりは震えながら坂を下っていきました。
今度は、メットをかぶる前に、後ろの奴を確認して・・・
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