不器用すぎるふたりのかわいいラブストーリー。
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笑えない理由 (1) (花とゆめCOMICS)
望月 花梨 白泉社 1998-10 by G-Tools |
この方の作品はとても好きなのですが、油断するとすごく
暗くい方向へ走っていってしまう事があるので、注意が必要。
でも、この話はそんなことないかな。
◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆ あらすじ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
かな子は同級生に「笑った顔がブス」と言われて以来
ショックで笑えなくなってしまう。
友達とも距離を置くようになり、とっても暗い子に。
ある日、かな子を「ブス」と言い放ち転校して行った同級生、
瑛士が帰って来ると知り、かな子は悪夢がよみがえり・・・。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
突拍子もない設定から始まるこの物語に一気に引かれました。
かな子は思い込みが激しいけど、思いやりのある優しい子。
「顔がブスで笑ったらもっとブスだから、人を不快にさせてる」と
思い込んでしまっていて、人前では笑わなくなってしまう。
でもせめて人の役に立ちたいと、人が嫌がる事も進んでやる。
顔を見せるのは失礼だからと、あくまでもこっそりと(;´▽`A``
一方の瑛士は、かな子がショックを受けていた事を知らず
戻ってきて初めて変わってしまったかな子を知り、びっくり。
でも、瑛士は決して本心から「ブス」と言ったわけではない。
その誤解を解こうにも、自分の顔が瑛士に迷惑をかけていると
思い込んでいるかな子は、顔を見せないよう必死で逃げ回る。
・・・なんか、そんなアホな設定なんだけど(;´▽`A``
そんなことに翻弄されてしまっているふたりが凄くかわいくて
もどかしくてたまらないんです。
ふたりともまだまだ子供だから、何もかもが未熟で
本当のことは言いたくても恥ずかしくて言葉にできないのに
思ってもないことは何故か言葉になってしまったりする。
想いが言葉に追いつかず、すべてが不安定でアンバランス。
言葉の裏に本当の気持ちが潜んでいるなんて、考えもしない。
直球すぎる曇りのない想いが、あちこちでぶつかり合います。
そんな不器用でもどかしい関係が懐かしいし微笑ましい( ´艸`)
だけどふたりが大人になっていく事で
ちょっとずつちょっとずつ、ふたりの関係も変化していく・・・。
また学校の子とかクラスの子とかが、皆いい奴らなんです。
彼らの優しさに触れてキュン(≧▽≦)とした場面もあった。
友達っていいな、みたいな。
意外とクスリと笑える場面もあって、バランスが絶妙です。
かな子と瑛士が主人公ですが、かな子の姉の友人・麗子の
スピンオフ的な話も数話入っています。
想いと行動がちぐはで不器用な二人だけど
もどかしくも、懐かしくて心地よい気分に。
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かな子も瑛士も本当に不器用ですが、かわいいです(≧▽≦)
かな子の誤解を説いた後でも、かな子が違う誰かに笑う度、
ヤキモチから意地悪したくなっちゃう瑛士。
かな子を独り占めしたいという、とってもガキな瑛士がツボ

しかもこのままではまたバカなことを言ってしまいそうだからと
かな子と距離をおく瑛士・・・。もう、不器用・・・!!
どこまで不器用なんだおふたりさん~って感じですよ。
そこがツボなんですけど。
でも初めはかわいいと思っていた瑛士が、物語が進むに連れて
どんどん大人になってかっこよくなっていきました。
告白の時とか、かなりドキドキさせられた。
カッコイイよ、瑛士。
かな子は素直だから、どんな言葉もそのまま受け取っちゃう。
しかも悪い方向に。こういう子っていますよね。
気をつけてあげたいけど、それが難しいときもある。
でも、ネガティブな方向に考えてしまう本当の原因は
自分への自信のなさからきていることがほとんどだから
ちゃんと自信が持てるようになれば、大丈夫なんだけどね。
かな子も、ラスト近辺は瑛士に好きになってもらえた事で
自分にだいぶ自信がついたようでした(*^-^*)
もっと二人が近付けば、もっともっと良い方向へ向かうでしょう。
人に好かれるって、本当に凄い自信につながるんですよね。
人に好かれる、人を好きになるって本当に凄い事だなと感じる。
今後は、絵に描いたような教育ママだったかな子の母親の事が
気になりますが、きっとふたりなら大丈夫。
妹の幸せだけを望んでくれる、強力な味方の姉ちゃんがいるし
周りの人を幸せにしてくれる笑顔を持っているかな子だし
かな子だけは特別で、彼女の事なら何でも我慢できる瑛士だし
きっといろんなことを二人のペースで乗り越えてくれるでしょう。
お似合いな二人だなと、激しく思います

| 笑えない理由 (4) (花とゆめCOMICS)
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