松浦弥太郎 伝わるちから
私にとって松浦さん初作品。
松浦さんの言葉はとてもわかりやすくてやさしい。
これまでの記憶とこれからの経験が大切と書かれているけれど、この本は松浦さんの記憶と経験のたまものだと思う。
はじめにに書かれたこの言葉にきゅんとつかまれた。
「ひとつかふたつでも、僕自身で確かめた、
あの日あの時、心が揺れたまばゆい瞬間が、どうかあなたに伝わりますように。
分かち合いたい、とてもいいこと。
あなたのために。」
あのときああしていればよかった。こうしていたら変わったのかな。たくさん後悔して自分がいやになって、何をしていても涙があふれた日のこと、これからこの本をみるたびに思い出すと思う。
でも同時にあのときに比べたらいま元気だな、笑えているなと思わせてくれる。もしあのときよりつらくなったとしても、乗り越えられた自分を思い出してちょっと自信を持てそう。私にとってそんな生きるちからをくれた本。
「落ち込んだ時は、行けるところまで、とことん落ち込めばいい。そこに次のステップへの扉の発見があるのだから。」