3月13日放送分のガイアの夜明けを先ほど見ました 今回は食品ロス低減のための取り組みについてご紹介します💡
1️⃣TABETE 食品ロスを価値ある形へ
コークッキングが提供するフードシェアサービス『TABETE』は、登録料や使用料なしで飲食店と個人消費者とをマッチングするサービスである。
本サービスが誕生した背景には、日本の食品ロスが深く関係している。
飲食店を予約したにも関わらずお店にキャンセルの連絡すらしない無断キャンセルや、需要が読めず作りすぎてしまった余剰食品が国内では大量に発生しており、飲食店・自宅の食品ロスは年間621万トンに上っているのである。
そこで、飲食店の食品ロスに着目したのでTABETEである。
TABETEでは現在、利用者数約1,000名、利用店舗20軒という状況であり、利用店舗の拡大が急務となっていた。
利用店舗拡大の足かせとなっているのが手数料である。TABETEでは、販売価格の35%を手数料として徴収するシステムとなっているのであるが、35%という数字g割高であるという認識を持たれていたのである。
そのため、本サービスはあくまで廃棄ロスを削減するためのものであり、1円にもならず廃棄される料理に値段がつくという点を強調することとしたのである。
上記取り組みを行った結果、わずか2ヶ月で利用店舗が25軒から60軒に急増したのである。
2️⃣食べ物を棄てない日本計画 1/3ルールへの挑戦
日本の食品流通業界には『1/3ルール』という暗黙のルールが存在する。
例えば、賞味期限6ヶ月の食料品があった場合、
・製造日から2ヶ月以内に納品されなければ廃棄
・賞味期限2ヶ月前まで販売
・賞味期限2ヶ月を切れば廃棄
といった商品の在庫管理に関する慣習である。
その洗礼を受けたのが、ブラウンシュガーファーストである。
ブラウンシュガーファーストでは、『ココナッツオイル』の企画・輸入販売を手がけ、一大ブームを巻き起こしたのである。
しかし、ブームが過ぎ去ったと同時に上記慣習の洗礼を受け、食べ物を廃棄するという選択肢が非常に身近にあるという事実を痛感するのである。
現在は多くの在庫を抱えるようになり、納品すらされず廃棄されることもあるという。
そのためブラウンシュガーファーストでは、『食べ物を棄てない日本計画』を立ち上げた。
本計画では、1/3ルールから外れた商品を各社から集め、『オフィススナッキング』としてシェアオフィスなどの運営会社に販売しているのである。
シェアオフィス利用者は購入価格を自由に決定することができ、利用者からの評価も上々なのである。
また、1/3ルールから外れた食材については、調理をすることによるまた新しい商品として生まれ変わらせ、惣菜パンなどに加工して販売しているのである。
3️⃣学び
・食品ロスに価値を与える
・業界の慣習を打破する先駆者
4️⃣感想
年間621万トンもの食品ロスが発生しているという点にまず驚きました。
私も飲食店でアルバイトをしていた身でありますが、コース料理などは各人が求めるボリュームに差異があるため、廃棄ロスが多くなる傾向にあるとは感じておりました。
今回の2つの事例では、それら食品ロスに着目し、ビジネスとして成立させるという視点が興味深いと感じました。
食品ロスという『得はしていないが損が定量的に評価しづらい』ものに対して、値段をつけるというのは中々妥当性含めて説明が難しい部分もあるかと思います。
しかし、固い意志を持って取り組んでいる2社だからこそ、日本の食品ロス事情が少しでも改善されるような仕組みをどんどん築き上げて行っていただきたいな、と感じました。
ではでは