ゴール会場入り口、旦那さんが、帰ってくるランナーさんを 迎えながらハイタッチを していた
間に合った
戻って来れた
おめでとう
お帰りなさい
たくさんの声 拍手 ハイタッチに迎えられる
一昨年の私は 奇跡って
あるんだぁと 歩きながらゴールに向かっていた
今年の私は、一昨年の私が歩くよりゆっくり、だけど走りながら ゴールに向かった。奇跡だ!今年も思った
旦那さんの前まで行くと
旦那さんは、私の前を走った
そして大声をあげた
「これ!うちの嫁です!
うちの嫁が帰ってきました!!」
………!?
よ よ 酔っぱらってる?
やめて~と思ったけど、前を走る旦那さんに、届くような声を出せる、元気は 残っていない
「うちの嫁が戻ってきました!」
を連呼しながら軽快な走りを 続ける旦那さん
爆笑されながら
「おめでと~!」と拍手をいただいた
私はと 言えば、
「すいません…」
「どうも すいません」
を、繰り返しながらペコペコと 右へ左へ 頭を下げながら、ヨロヨロ走った
75キロ以上激痛に耐えながら、制限時間との競争の末、やっと、100キロのゴールを迎える
そのラストが…
まさか、笑われながら
謝りながらになるとは……
薄暗い中から 突然 明るくなる
この 瞬間が 帰ってきたという想いを
更に強くさせる 瞬間
暗い中を走ってきたせいか
眩しく感じる
応援の方々の ハイタッチ
全てが 眩しく感動的
ゴール前にたどり着く
旦那さんに声をかける
「せーの!」で
一緒にテープ切ろう
さすがの旦那さんも
「うん」
と言った
私が声をかける
「せー」
まで言った時…旦那さんが一歩を踏み出した
…………
せーのの「の」で、律儀に進んだ私は、一歩遅れ…
ゴールテープは、切れなかったと言う…
こんな爆笑ゴールで私の、
四万十川ウルトラマラソンは、終わりました
だけど、(飲んでるとは言え)自分がリタイアしながらも、ゴールを喜んでくれた 旦那さんの広い心に
感謝です
応援してくださった皆さん沿道の方、スタッフさん、ランナーさん、地域の方
四万十の自然、そして
神様 全てに感謝です
ありがとうございます