少し歩いて走っての繰り返し 1キロがどんどん長くなって 時計を見る回数も
どんどん増える
携帯を見る
「四万十速報」という 題のメールがきていた
「○○○(旦那さんの名前)さんは カヌー館で リタイアされました」
。。。。。。。送信元 本人じゃん
婦長からも リタイアメールが。。。
そして 60キロ出場の みそさんからは ゴールメールが
だけど メールの返信できる余裕が無い
みんなに伝えてくれるだろうと 旦那さんに 今 居る地点の距離の
数字 2文字と 「痛い」と送った
今思えば なんとも後ろ向きな メールである
暗くなってきて ペンライトを 渡される
応援も 「おかえり」「ナイスラン」「がんばれ 間に合う」
に変わる
だけど 足の痛みだけでは なく 力が無くなってきてるのを感じる
図々しくも 沿道の方に 救いを求める
「すいません わんちゃん 触って良いですか???」
大きな穏やかそうな わんちゃんだった
飼い主さんのご婦人が 穏やかな笑顔で
「どうぞ どうぞ~ 」
と 言ってくださった
しゃがんで モフモフモフモフ。。。。。
うっとり。。。。。←注:犬では ありません 私です
「ありがとうございます これで残り頑張れます!!」
と お礼を言って 立ち上がる
わんちゃんにも お礼 「ありがとう~」
ご婦人も 一緒にいた 二人の小さな子供さんも
「頑張ってね」と 優しい 優しい笑顔だった
痛みはどんどん増していたけれど 心は 復活
モフモフの感触が 残っている手で 「よし」と
つぶやいて グーを 二つ作った
いろんな所で 一昨年の自分を見かけた
痛くて痛くて 屈伸していたら 黙って笑顔をくださった
消防のランナーさん
いろんな事が 蘇ってくる
そして 一昨年の私も 今の私も 同じことを
思っていた
あともう少し 身体が動いてくれますように・・・・