ふと 時計を見ると カヌーで 7分経っていた
行こう!と 思った所で 目の前にランナーさんが やってきて
「がんばってくださいよ!」
と びっくりするような 大きな声で言われた
53キロの坂で 「痛そうですね~」と 話しかけられたランナーさんだった
ありがたいなぁ 覚えててくださったんだ
ここまで 一人で進んできたけれど こんな風に ピンポイントで 大きな力を
たくさん もらった
BOBさんとの 出会いもそう
知ってる顔に出会うと 大きな力をもらう
BOBさんは アキレス腱が調子悪いと聞いていたけれど 素晴らしい走りで
その後ろ姿にも 大きな力をもらった
カヌーを 出発
40キロ地点で 一昨年の私より 22分位貯金があった私は
ここで 一昨年の私に 追い越された
一昨年の私は 「ここまで来れるなんて夢みたい 次も間に合うかもしれない」
と 見えなくなった
私も 進む
もう1つの 沈下橋を 目指す
一昨年より ずいぶん 遠い気がした
相変わらず オレンジのウェアの侍さんとは 抜いたり抜かれたりしていた
2つ目の 沈下橋
一昨年より 風は無いのに 落ちそうな気がして怖かった
渡った所 一昨年 白髪のおじいさまが だまって手招きされ ヤクルトを いただいた所
優しい笑顔だった
一昨日の私が おいしそうにヤクルトを飲んで カラをお守りに ポーチに入れるのが
見えた
一昨年の おじいさまにお礼を言う
あなたのお陰で 今年の私は ここまで来れました ありがとうございます
実際 探したけど。。。いらっしゃらなかった
先へ 進む 70キロ手前くらい?
私設エイドで 梨をふるまわれていた
一昨年もいただいた
「おいしい ありがとうございます」
というと
「これくらいの 時間の人が 一番喜んでくれるんだよね」
と 言ってくださった 所
だけど・・・・実際は 一昨年の私は 味覚が無くなっていた
梨か リンゴなのか わからなくて 後日 他の人のブログで梨だと知った
一昨年の 自分が 限界が来てると 感じた場所
今年も梨を いただく
「おいしいです!ありがとうございます!」
そう それは良かった!今年も おじ様は 優しい笑顔だった
一昨年と 変わらぬ人に 会える
最高に 幸せだった
時間が無い 前に進む
進みながら いただく梨
とても 甘かった
「おいしい おいしい 味がわかる!」
また泣けた・・・
今年は 味覚が残っている
私は まだ 大丈夫
まだ 行ける
身体は まだ 行って良いといっている
行こう
71キロの関門を目指して 進む