よも風呂 -194ページ目

ある男性社員の憂鬱

僕の住む町はとても小さい。

だが別に過疎化が進んでいるわけでもなく、若い住民も多い。

それだけではなく観光客や旅人も多くやってくる。

その要因は周囲の豊富な自然と、この町の治安維持によるものではないだろうか。

 

この町の治安は、警察官とは別に自治体が率先して見回りをしたり、なにか事件があれば駆けつけたりといったことを行っているのだ。

自治体といってもそれを構成するメンバーは、小さな個人経営の会社の社員がほとんどで、何か事件が起こったときに現場へ向かうのも社用車で行く、といった具合だ。

実を言うと、僕もその社員の内の一人で、この町の人には色々と頼られることも多いのだ。

 

会社の事を少し。

僕の会社は飲食業を経営している小さな会社で、社長は皆から親しみをこめて「叔父さん」と呼ばれている。本来社長と呼ぶべきなのだろうが、僕も「叔父さん」と呼ばせてもらっている。

正社員は僕を含めて4人しかいない。

僕と同期入社の社員合わせて3人と、主に経理や広報といった事務を担当してくれる女性社員が1人。

これに、社長と社長がむりやり会社に連れてきている飼い犬を加えた6人(5人と1匹)が自治体の主な構成員だ。

 

町内の見回りは主に僕達男性社員3人のローテーションで行われている。

 

今日は僕の当番なので、僕はいつものように定められた巡回コースを見て回っていた。

 

すると、道の中央付近で誰かがうずくまっている。

僕は急いで近づき人影を確認した。

うずくまっていたのは幼い男の子で、下腹部あたりを押さえて唸っている。

「どうしたの?」

僕が聞くと

「…う、うぅ・・。お…お腹が…。」

と男の子は言った。

顔色をみると唇から耳の先まで真っ青になっている。

よく見れば河馬のように見えなくも無い。

男の子の顔が河馬に似ていたことも相まって、僕は不謹慎にも

(こいつのあだ名はカバ男で決まりだ。)

と思ったが、とにかく放っては置けない。

飢餓による衰弱が原因だ、と直感的に判断した僕は、カバ男にこう言った。

「ぼくの顔をお食べ。」

 

 

…やれやれ。帰ったら叔父さんに新しいのを頼まなければ。

 

うららかさん。

まずは今日のらくがき。

sakana

何がしたいの?>わたくし

 

えー。それはそうと今日庭でまったりしていた時に、隣の家から何やら心地良い音が聞こえてきたのです。

ワタクシはなんだろう?

と思い、耳を澄まして聞いていましたら、どうやらウクレレの音の様なので御座います。

反射的にワタクシの脳裏によぎりましたのは「つじあやの」ばりのメガネっ娘の映像だったので御座います。

いえ、むしろつじあやのそのもので御座いました。映像的には。ええ。

 

しかし、じっと耳を澄ませウクレレの音を聞いていますと、だんだんとその優しい音色がワタクシの胸をチクチクと刺すのです。

お前は平日の昼間っから何をまったりしているのだ?と。

働けYO!と。

YO、朋輩(ニガー)!おじいちゃんが泣いているYO?と。

 

もう、ワタクシ居ても立ってもいられなくなりましたので、家に入ってお茶でも飲もうと思ったの。

その時、イントロからAメロへ。なんと歌が始まったのです。

野太い男の声で。

 




うららかさん(隣人)、夢をありがとう。そしてさようなら。

忙殺

涙の冷たさで目が覚める。

体が乾いたのでインスタントのコーヒーで水分を補う。不味い。

とても悲しい夢を見ていた気がするのだが内容は覚えていない。

 

疲れの取れないままの身体を無理やり起こし外に出かける。

今日は大事な商談があるんだ。

駅に向かう途中で子猫が2匹捨てられているのを見た。

子猫の入った箱には今時ご丁寧に「どなたか親切な方、この子たちを可愛がってください」と書いてある。

子猫と目を合わせないようにしながら急いで通り過ぎる。

 

電車に乗り込む。いつも通り満員だ。

どの顔も疲れた顔をしている。腐った魚の目。目。目。

私の左肩に肩甲骨をあてている中年サラリーマンはさっきから目の前のOL風の女の身体をひたすらそれとなく触っている。

女の方もそのことに気付いている様子だがここはすし詰め状態の電車内。逃げ場など無い。

知ったことか。

肩甲骨のサラリーマンは結局私が降りる駅までひたすら女の身体を触っていた。

 

電車を降り、時計を見ながら会社へと向かう。8時14分。いつも通り。

と、道路をまたいだ反対側の歩道に誰か倒れている。周りに人間はいるが気にとめる者はいない。

どうせ酔っ払いか何かだろう。

だれか親切な奴が面倒をみてやればいい。

 

通り過ぎざま私は歩道の上にある大きな液晶テレビを見上げた。

「…昨夜遅く北朝鮮政権は日本に対し宣戦を布告し、本日午前中にも攻撃が開始される模様です。…」

そんなテロップが流れキャスターは早口に何事かまくしたてていた。

 

知ったことか。

今日は大事な商談があるんだ。

 

会社の前で、煙草を取り出し火をつける。吸い終わると大体いつも8時25分ぐらい。ちょうどいい時間になる。

少し伸びをしながら思った。

今日も一日頑張ろう。

後ろむき過ぎた。

<自分へ>

 

たまには前を向きましょう。

 

あとは甘栗でもむいといてください。

エツコの部屋DX

今日はエツコさんのお宅へ行ってまいりました。

エツコさんは、年上で、2児の母で、フェロモンがビッグバンアタックかもしれない、

友達のおかんです。

やるせない。なんでもパソコンの事で質問があったそうな。

おかんのしつけはちゃんとしてください>該当者

 

ま、面白かったしいいか。でも、ハンゲームのやり方までオレに聞くのやめて。

 

それはそうと、今日は春っぽい一日だったねぇ。ニットもかぶりおさめかなぁなんて思いながらお出かけしてきましたよ。職安ですが。かっこよく言い直してもハローワークどまりですか。ちくしょう。

 

くやしいので、すれ違うカップル全員にローキックしてきました。心の中で。

心の中でまで地味。あいたた。

 

あ、カテゴリが音になってるのは、今日は曲作ってたからです。自分の歌の下手さに泣きそうですた。