あなたはいつも人しれず
花を眺めている人だった
色音にはにかみ
そっとささやくように
恋を歌う
覚えてますか
夜空に大きく浮かぶ鼓星
はるか彼方から響く星の調べ
目を閉じると聞こえてこないかと
あなたは微笑む
ずるい人
わたしの心まで盗もうとする
本当は気づいているのでしょう
一目見たとたんに
見初めてたことを
あなたは花盗人
美しい歌で空を染める
わたしはその言の葉に
心が花笑み
恋を咲かせたのです