結婚式の10分前、花婿の家族とゲストがチャペルにやって来た。
初めて会うトロイの家族。
ちょっと緊張するけど楽しみだった。
ちなみに私はエンジ色のカクテルドレス、ダンナは濃紺のスーツに柄物ネクタイをしていた。
義母は茶色と黒のワンピース、義父はジャケットにグレーのスラックスで、もちろんネクタイ。
当然トロイの家族もある程度フォーマルで来ると思っていた。
ダンナとチャペルの写真を撮りながら話していると、
突然バシッと誰かに背中を叩かれた。
驚いて振り返ると、トロイの父親だった。
「わっはっはー、驚いた？？」
初めましてなんじゃ・・・
真っ白な髪に真っ白なヒゲをフサフサと生やして、サンタクロースのようだ。
一応カジュアルなジャケットは着ていたものの、
「これしか持ってなくって・・・」
と言ってしていたのは、
クリスマス柄のネクタイに小さいベルがぶら下がっているものだった。
そして横から突然トロイの弟がそのベルに触れると、
９月だというのに、ジングルベルのメロディーが流れた・・・
「いいでしょ、これ？」
というトロイの弟もこれが初めてのあいさつ。
30代にして既にお腹が出ている為、うすいブルーのワイシャツを
パッツパツになりながら、なんとかズボンに押し込んでいた。
ネクタイはしていない。
母親も普段着のようなロングスカートに黒のカットソー。
そしてビーズのネックレス。
いよいよ式が始まるという時。
なぜかトロイの父親は、クリスマス柄のネクタイさえも外してしまった。
しかしよく見ると、新郎であるトロイさえネクタイをしていなかった！！
証拠写真↓お尻の手が気になる
※背が低いから縁に立ってるところに注目↑
結婚式が終わるやいなや、トロイ・トロイの父親・トロイの弟が
待ってましたとばかり一斉にワイシャツをズボンから引っ張り出した。
全員お腹が出すぎて、苦しかったようだ。
オーストラリアでは皆こんなにカジュアルなのかと思っていたら、
外で待っていた次のカップルとゲストは、
全員正装していた。
なんだかどっちがおかしいのか分からなくなってきた・・・。
この様子を見て、散々服装について私達に言っていた義母の顔が
みるみる曇っていった。
この後、義妹の部屋に移動してディナーの前にカクテルパーティーだが、
そこで義母がドケチの本領発揮するのである。
・・・・・・・
。
さぁ、何でしょう？
そんな事思いもしなかった。
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