車椅子を上手く押す事ができず、持ち上げては落とす義父。



しかし義父のKYはそれだけに留まらなかった。



いよいよダンナの歩行練習が始まった時の事。



理学療法士が病室まで迎えに来て、車椅子でリハビリ室に移動。



ところでダンナ、今回の事故で両手の指も骨折した。




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2ヶ月寝たきりで筋肉がげっそり落ちた足では立ち上がる事もままならない。



ましてや両手の骨折で、歩行器を上手く掴むことも出来ない。



理学療法士に支えられながら、なんとか歩行練習を行う。



歩行練習が始まって何日か経ったある日。



その日、私は仕事で日中病院にいなかった。



練習が終わって歩行器からダンナを車椅子に移す時に、



とうとう恐れていた事が起きてしまった。



またもや頼んでないのにやられたKYで。



突然義父がダンナの右側を支えようとした為、



コミュニケーションがとれない理学療法士は慌てて左側にまわった。



普段やりなれない事を急にしようとしたため、



義父の支えを緩めるタイミングが早すぎたのだ ドクロ



さらに悪い事に、歩行器を体から遠のけなかったせいで、



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↑ダンナの体に入っている創外固定装置が、



↓歩行器の左右2本のバーの間に引っかかってしまった!

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「危ない!」



と義母が叫んだ時はすでに遅かった。



創外固定装置が歩行器に引っ掛かった状態で、



車椅子にドスンと落ちたダンナ。



我慢強いダンナが泣いたのは、その時が初めてだった。



すぐにレントゲンを撮り、幸い骨に異常はなかったが、



想像を絶する痛みだったに違いない。



・・・・・・・むかっ









もう、お願いだから何もしないでっ!


それ以来、何かあると私に頼むようになったダンナ。




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