雪が光をうけてキラキラと光る銀世界


山の暮らしは雪と共に閉ざされ静まり返る


雪が止んだあとこ鳥の鳴き声

風の音


音に集中して耳を澄ませれば

寒さを忘れ


私は私の物語の世界に没頭して行く。


家に入り


冬の日の手仕事。


羊毛マットを作り

ティーマットに仕立てるため刺繍


無心の時間。


次は羊毛マットから靴下をつくる。



子どもたちはシュタイナー教育で幼少期を過ごした。



自然と共に生きることを


身をもって体感して過ごした。


シュタイナーは子どもの描く


物語の世界を大切にしているのだと感じる。



子どもたちが思い描くファンタジーの世界。


雪に閉ざされた時間。



冬は物語を描くにはうってつけ。


子供は成長して


いまは外の世界との接点を望むが


幼少期のシュタイナー教育は染み込んでいることだろう。




今は子どもの代わりに


私が物語の世界をひとはりひとはり


縫いつけてゆく。


子供は日々成長し


大人になって行く途中で

いま

私が子どもの頃の気持ちを取り戻す時がきた。


右脳の時間を取り戻すときか来た。


死ぬ時に持ち帰りたいのは


美しい景色と美しい地球での思い出。


そして愛を受け止めてくれる家族との記憶。