可愛いに呪われて可愛い救われて可愛いに生かされてしまった。顔の造形が美しい人には勝てない。いつかプリンセスみたいな可愛くて綺麗な女の子になれるかもしれないなんて夢は、彼女たちがコーカソイドで、自分はモンゴロイドだと知った瞬間にあっけなく壊れる。勝ち負けという言葉は「勝ち組/負け組」を連想させてしまうため使用を避けたいが、一番しっくり来てしまう。それだけ自分の中に強く「負け」の意識があるのだろう。美しくなくても、それでも可愛くなりたい夢を諦めたくない女の子は、いつか理想とした可愛いを鏡にして自分を変えていく。一度否定した自分を受け入れられるように、誰かに可愛いと言って愛してもらえるように。思い描いた理想像が自分と重なった時、それは誰にも剥がされない確かなものとなる。一度絶望を知ったから来た境地。絶望を味わったことが無い人間には絶対に否定させない。ここまでの時間と痛みが安定剤となる。
私たちの可愛いは絶望の縫い合わせで出来たもので、すぐに壊れてしまう。だからあんまり否定しないで、沢山可愛いって言ってね。