つづき〜



わたしの思惑を捻じ曲げるように季節外れの嵐まで吹き荒れ、有限会社 原の面接に行くことになった。。。



母「お母さんも着いて行くから」


わたし「ハァ⁉️」


「だって、アンタ逃げるかもしれないから」



。。。。。真顔



求人票に書いてある住所に行ってみたが、会社らしきものはなく、普通の雑然とした民家があるだけだ。



古い家と比較的新しい家、その間に増築した倉庫らしき建物が並んでいる。



「いやー、残念ねー。会社がどこかわからんわ。


帰ろ真顔


うやむやにして車に戻ろうとするわたしを母が外に押し出す。


「あの民家に行って聞いてみなさいよ」


チッチーン



ピンポーン



比較的新しい家の玄関のチャイムを鳴らしてみたが、誰もいない。

古い民家も鍵がかけられている。



帰ろうよー笑い泣き



母が車の中から睨みをきかせている。。。


わたしは倉庫らしきところの引き戸を開けた。




なんということでしょう笑い泣き



引き戸の向こうにはもうひとつドアがあり


有限会社 原 と看板が出ている。。。


終わったな、わたし笑い泣き



中のドアを開けて、「こんにちは。面接のお約束をしていたYOLと申します」と声をかけた。


中は雑然とした事務所で、あきらかにaround古希の白髪のやせた男性がひとりパソコンに向かっていた。


男性は振り返り、「ハァ❓面接❓なんのことだ。俺は聞いてねぇ」とぶっきらぼうに言った。



いやーーーーー笑い泣き



「あっ、そうですかアセアセそれでは失礼いたします(これ幸い)」


「待て。社長に連絡してみる」


いやーーーーー笑い泣き



男性はしわがれた声で社長と電話をした。


「すぐ来るから座って待っとってください」


滝汗


「社長。。。こういうことするんやなー。。。

アンタは俺の後釜か。俺はもうお払い箱か」


男性はわたしのことをジロジロ見ながら返答に困るようなことを言う滝汗


いや、なんなんこの会社滝汗



そうこうしていると、慌てた様子で「社長」がやってきた。

小太りで、下膨れの顔。

お世辞にもいい男ではない。


ベージュのコットンのジャケットに水色のシャツを着ている。


「お約束していたのに遅れてすみません。社長の原満です。早速面接を始めましょう」


はぁ。。。滝汗



わたしは履歴書を渡した。



社長は履歴書をじっくり眺めて


「なーんだ、YOLさん、どこから来たのかと思ったらこの辺のひとなんだね。職歴見たらパソコンは問題なく使えそうだな。

配偶者なしで扶養ありってのはどういうこと❓」


「恥ずかしながら、わたしは夫とは離婚していまして、息子ひとりと実母との3人暮らしです」


「そうなんだ。お子さんいてもフルタイムで働ける❓」


「はい。子どものことは母も助けてくれますので大丈夫です」


「俺は一応社長なんだけど、会社がふたつあってね。メインの会社は母が社長なんだよ。少し待っててくれるかな」


そういうと満社長は事務所を出たのだが。。。



事務所の入り口は半分開いていて、外の土間で母社長と満社長がなにやらやりとりしているのが丸聞こえ。。。


わたしと事務の男性は顔を見合わせて苦笑いした。



「年はナンボか。え❓38❓太よりひとつ歳下か。いい学校出とるな。頭も悪くねえ。見た目はどげぇか❓」


社長とよく似た顔の、母社長がドアから顔を覗かせてわたしを見た。


「子はおるんか❓」


「はい、男の子がひとりいます」


「男の子はいいのう。で、ダンナはおるんか❓結婚しとるんか❓おるわのー、美しいもんのー」


「オカン❗️バツイチって言っただろーが」


「おぅ、そうかそうか。ウチは全然バツイチでもかまわんからの」



ナニコレ滝汗



「じゃ、YOLさんいつから来れる❓」


滝汗



「え、あの。。。わたしは。。。いつでも。。。」


「じゃ、明日8時にまたここに来てください。そこにいる男性は松永さん。松永さんについて仕事を覚えていってね。最初はわからんことばかりだろうけど、松永さんの助手くらいの気持ちでやってくれればいいから。半年くらいかけて一人前になってくれればいいから」





滝汗




その場で採用されたら。。。断れんじゃん。。。




車に戻って採用を伝えると母は大喜びした。




あぁ。。。こんなはずじゃなかったのに。。。チーン