みなさん、こんにちは
山形県東根市のマッサージ・整体なら
【よくなる整体院東根】の菅井広孝です。(^-^)
先日の足病医、李家中豪先生の前にお話された
庄内余目病院 創傷ケアセンター長、富樫真二先生のお話から。
【足は第二の心臓】と言われる大事な部位ですが、
糖尿病などで、足の潰瘍から切断に至る方もいます。
この足を切断して、2年後の生存率は、
非透析患者で79%、透析患者では27%という統計が出ています。
さらに5年後の数値を見てみると、
非透析患者では42.2%、透析患者で14.4%
これは大腸がんのステージⅣとほぼ同じ生存率になるそうです。
それだけ足切断というものは命取りになってしまう危険性をはらんでいます。
ここで下肢のムクミについての一つの考え方をお話して下さいました。
心肺機能が低下して、体液の循環能力が低下してしまうと、
「とりあえず浮腫んどいて!」
という風にムクミが発生している場合も考えられる。
そんな時に糖尿病患者の足を切断してしまうと、浮腫む場所がなくなり、
逆に心臓に負荷がかかってしまう可能性がある!という事でした。
現在の日本では足潰瘍に対する認識が甘く、足切断に至る方はまだまだいます。
がアメリカの足病学では、もっともっと色んな考え方、治療方法があります。
日本人はちょっとした足の傷があっても、「放っておけば、そのうち治るでしょ!」
と高をくくって放置して、手が付けられなくなった状態で病院に来る方がたくさんいるそうです。
足の潰瘍や切断に対する認識を広めていって、
切断をせずに済むような活動をなさっているとのことでした。
事実、潰瘍の治療と足の切断では、
はるかに潰瘍の治療の方が医療費は安く済むそうですしね。