1995年開幕戦の衝撃 | 男は独り道を行く

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誰も旅の途中

元K-1ファイターのマイク・ベルナルド氏が亡くなった模様。

海外サイトを読むと、未確認とあるが自殺ではないかと書かれている。

マイク・ベルナルドといえば、何と言っても1995年のK-1 Grand Prix開幕戦。

現地の日本武道館で見てた。

この興行、完全にアンディさん(アンディ・フグ)のために組まれた興行やった。

わけのわからん、ボクシングのロートルタイトルを持った選手と闘わせ、

アンディさんにグランプリを有利に働かせようというようなカード。

名目は開幕戦。

マチャド柔術のセルジオ・マチャド(やったかな?)がカポエラの選手扱いで登場。w

元極真のジョニー・クレインに秒殺を喰らってたけど。w

結果は上記の通りやが、動きは素晴らしかったのを覚えている。

で、ベルナルド。

事前の情報では彼だけが実力を読めなかった。

もしかしたら曲者かも?

リングに登場してみたら、明にボクサー。

キックに対応不可能なのが明らかやった。

実際、アンディさんにやりたい放題されてた。

キックの怖さを知らんからできたのか、そっからフックをぶん回して逆転KO勝利!

これで彼はスターへの道を開いた。

前年度もパトリック・スミスというUFC準優勝の選手に1回戦でボコられたアンディさん。

この後のベルナルドとのリベンジマッチでもボコられた。

この悲劇によって、逆にアンディさんへの感情移入を多くのファンはすることになった。

翌年のグランプリ(横浜アリーナ)では決勝まで2人の対戦が無いようなトーナメント表。

結果、決勝で対戦し、

“アンディ・トルネード”(下段後ろ回し蹴り)

で、ベルナルドに勝利。

ま、まだローのガードが全然やったベルナルドはすでに闘える状態じゃなかったんやけど。

結果的に、これで2人とも大スターになった。

完全にかませ犬とわかっていても闘って、チャンスをつかんだ男。

まファイトマネーも他とは桁が違ったんやけど。


意外と肉体的に強い奴は精神的には弱いのかも知れん。

エリック一家なんかその代表やし。

当時の格闘技通信かなんかのインタビュー記事で、彼のオカンが

「うちの子は格闘技のおかげで更生できた。」

と、ものすごく喜んでたのを思い出す。

そう思うと、噂通りに自殺やったとしたら心が痛い。

ボブ・サップのような格闘技の怖さを知って失速したヘタレとは違い、

キックの怖さを知って、あくまでもボクサーとしてキックに対応した選手。

こういう人に弟子を育ててほしかったな。


(よこ・ω・づな)