物事には「point of no return」というのがあります。
「ポイント•オブ•ノーリターン」ですね。
「これを超えたら、もう後戻り出来ない」
という一線です。
私、日本はこの一線はもう過ぎたのではないか、と思う時があります。
「今ここで頑張れば、まだ間に合う」
というのは、30年前、40年前の話。
あの頃は戦争経験者もたくさんいましたし、あの頃ならまだ間に合ったかも知れない。
しかし、今やかなり手遅れに近いのでは…。
そもそも「戦後」というのは、出発点からして間違えていたとも思います。
ある大正世代の方が仰ってました。
「戦争が終わっても、10年くらいは生きるのに精一杯だった。だから、終戦前後に生まれた子供達に、充分な愛情を注ぐ事や、日本精神を教える事が出来なかった。後になって「しまった!」と思ったけど、もう遅かった」
と…。
その世代が、いま70代。
私も含めた、その子や孫の世代となると…。
推して知るべし、なのでしょうか。
それとも、隔世遺伝的に真反対の人間が出来上がるのか…。
いずれにせよ、
「こんな時代なので、自分の大切な人だけは守って下さい」
という事だけは、言えると思います。