ディストピア小説が好きなのでよく読む
ディストピアはユートピアの反対で
理想のユートピアとは真逆の破綻した近未来を描く小説
古いところでは1984年・動物農場(ジョージ・オーウェル)とか
素晴らしい新世界(オルダス・ハクスリー)
新しいところでは私を離さないで(カズオ・イシグロ)とか
めちゃ怖いけどあり得るかも?な世界が広がる
ディストピア小説に大体共通するのが
生殖に関することを扱う点
【徴産制】は
2092年、新型ウイルスで若い女性がほぼ死に絶え
人口減少を止めるため
18歳から30歳の男性に
性転換を義務化する法律が日本で制定される
性転換後に妊娠可能との前提
出産は任意だけど
出産すると多額の報奨金が出る
地方での性差
キャリアの上での性差
肉体的弱者としての性差
家庭での性差
これらが、女に性転換した後の男の視点から描かれる
最終章では著者の考える平等の理想が綴られる
これは、ディストピア小説というより
現代の性差別に対する強烈な批判ですな
著者は1964年生まれ
男女雇用機会均等法は1986年施行で当時22歳
ど真ん中だから納得
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