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横山小児科医院のブログ

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 嘱託医として健診に行った保育所に4歳のインド人の女の子がおりましてね。初対面でしたが「ナマステ」(ヒンズー語でコンニチハ、貴方に感謝って意味かな)と言って手を合わせると、ニコッと笑って同じ挨拶を返してくれました。以後、僕の診療所に来院した時、診察後は必ずナマステと合掌してくれますが、その仕草がとてもサマになっていて感動すら覚えます。生まれた時から、そういう環境で育ってきたのでしょう。宗教のバックボーンがあるに違いありません。

 宗教は最高の道徳であり倫理です。わが国では、戦後、憲法20条によって公教育から宗教教育が排除され道徳教育は地に落ちた感があります。

 かつては、各家庭に仏壇があり、毎朝お祖母ちゃんが御仏飯をあげ、仏様、ご先祖様に手を合わせ、子ども達もそれを見て育ち、仏様、閻魔様、極楽、地獄を方便とし日常生活の中で道徳教育を受けていたと思われます。それが家庭に無くなった今、保育の場において、再現できないものでしょうか。仏教は実にいいことを説いています。「諸悪莫作、衆善奉行」いろんな悪をしてはならない、いろんな善をしなさい。「十善戒」では殺生していけない、盗んではいけない、嘘をついてはいけない・・など当たり前のことではありますが宗教ならではの説得力(抑止力)があります。四恩では親の恩、衆生の恩などを説き、感謝することを教えます。ありがとう。いただきます。ごちそうさま。おかげさま。心からこれらの言葉が出るようになれば自他共に幸せになるはずです。末法の世、ますます乱れるであろう日本、世界を救うのは仏教の正しい教えではないかとスキンヘッドの小児科医は考えるのであります。(在家ながら5年前に剃髪しました)