ぶらぶら歩いていると、こんなチラシに目が行きました。

△「誰でもできるわが家の耐震診断」
以前、都の耐震診断講習にも参加したことがあり
専門家でなくても、簡単な耐震診断がチェックできるとは
聞いたのだが、こんなところにもあるもんだとしばし感嘆。
内容は建設時期、壁量等、10のチェックにより採点し、
その評点の合計で緊急度合いを測るというモノ。

合計で
10点:ひとまず安心ですが、念のため専門家に診てもらいましょう。
8-9点:専門家に診てもらいましょう
7点以下:心配ですので、早めに診てもらいましょう。
いずれの点数も最後には「診てもらいましょう」
日本は地震国であり、近年の神戸や新潟の例から
木造の既存の耐震改修は、急を要しているとのことが
末尾の言葉から伺える。
根本として「性悪説」的な考え方だが
地震の被害を考えると、そうならざるを得ないのだろう。
「200年住宅」でも、中古住宅に対する政策が
あるようだが、既存住宅の再活用、リノベーションは
今後ますます増えるのではないかと思う。
幸い、木造は、扱いやすい。
外壁下地に構造用合板を貼れば、耐震強度を増すことも出来るし、
基礎の補強も出来ないことはない。
もちろん内装も手を入れれば、かなりきれいになる。
コストを掛ければ、何とでもなるが、
要は、どこにポイントを置くか?
設計の生業をしている身とすれば、
そのポイントの発想力に他ならない。
その発見は、楽しいことである。
自分の場合、独りで発見できるのではなく
毎回、施主の方々の希望と雑談という名の打ち合わせという
スパイスがかなりの決め手になっているのではないかと思う。
また次回もスパイスのきいた設計を!