ラスト、コーション
(2007) 【監督】アン・リー 【出演】トニー・レオン / ワン・リーホン / ジョアン・チェン / タン・ウェイ / トゥオ・ツォンホァ / チュウ・チーイン |

渋谷にて、「ラストコーション」を見る。上映時間二時間半という長い映画ながら、少しもその長さを感じさせない。ストーリーの展開自体は乏しいのだが、一つ一つの演出、主演のタン・ウェイとトニー・レオンの演技、とりわけ表情、仕草に格段のきめ細やかさを感じる。
傀儡政権のスパイの頂点に立つイー(トニー・レオン)の、のめり込む愛欲の演技とイーの暗殺計画を進める組織の一員、ワン(タン・ウェイ)の誘惑の仕掛け、その愛に自分自身が翻弄される映像のすべてに魅了されてしまう。
最も、印象的なのは、終盤、クァン(ワン・リーホン)と視線を交わすワンの表情。やりきれない苦悩に満ちた表情が今も記憶に残る。
ずっしりと重い余韻がエンドロールが終わった後も続く。
Posted by yk on 2008/02/19 with 映画生活
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