ある人の話を聞いて思い出したことがある。
あれは自分がまだ高校生だった頃の話、いつも5時過ぎには仕事場から帰ってくる親父。今日も帰ってきて酒を飲んでいる。しかし、いつもとは違う神妙な面持ちで雰囲気が違っていた。
そして突然話始めた「今日仕事で変な体験をしてな。、、、。」
自分の親父の勤め先は鉄工所。大きな工具を使い製番などをしている会社である。そんな中、とある新人スタッフが手首にアクセサリーをつけて仕事をしていたらしい。
ローラーなども扱っている作業場だけに、たまに腕を挟まれたりして大けがをしている人もいるらしい、だから親父はその新人スタッフをしかりつけ、そのアクセサリーを取り上げた。
そのアクセサリーは、今はやりのシルバーアクセサリーなどではなく、なんとも説明しにくい奇妙なアクセサリーだった。変に思いながらも親父は昼休みそのアクセサリーを返してやろうと思いその新人スタッフを呼び出した。
ある程度、お説教をして返してやるとき気になっていたこのアクセサリーについて質問した。「なんでこんな変なアクセサリーをつけているんだ?」
その新人は、話しだした。それは現在の鉄工所に努める前の職場での出来事。
その新人は、久しぶりにあるとある女性と会うため居酒屋で飲んでいた。その久しぶりに会うその女性には知り合いの女性がもう一人ついて来ていたらしい。
その日、その新人は朝から左目が痛くなっていたが、久しぶりに会う女性とも話が弾み痛みのことは忘れていた。そんなときその初対面の女性からこんなことを質問された。
「あなた左目が痛くありませんか?」
「え!?、どうして解るんですか?」
「あなたの後ろに左目がつぶれた女の人(地縛霊)がいるよ。」
その女性はマスターか紙とペンを借りて何か書きだした。書かれた一枚の絵をみせて「あなた最近こんなところに行ってはいませんか?」
「昨日仕事で行きました。」
「その子、そこで死んでるよ。」
その場ではとても信じられずその日はそれで別れました。それから1週間後、突然、目の痛みがとれた。
そんな時突然のTEL「もしもし?」
「私です、覚えていますか?」あの時居酒屋で知り合った女性であった。
「今、目の痛みなくなったでしょ。その女の子(地縛霊)今私のところにいるよ。」今から除霊に行ってくると
それから行く日かたってその女性と再び会ったとき「これ魔よけの道具なの、つっけていれば霊に取りつかれることもなくなるよ。」
と言われ例のアクセサリーを手渡された。
「それから肌身離さずこのアクセサリーをつけているんです。」
親父はこんな話を僕に聞かせてくれた。「こんな話信じられるか?作り話にしてはできすぎよな。」
この世には目に見えない世界があるのかもしれない、信じる信じないはあなた次第です。