tanyaのブログ

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最近、70歳で退職した夫は、とりあえずアンテナをいろんな方向に向けて、今後の残り少ない人生べーっだ!を模索中です。


その1つとして、夜行バスで津波被災地のボランティアに行く企画を見つけました。


一度目は、津波にやられた民家の庭のヘドロを、ひたすら取り除くという作業でした。


それで体力に自信を持ったか、今度は2泊2日(往きは夜行バスだから)のツア-に申し込みました。

その前にもう1つ申し込んだのですが、人数が集まらず、催行中止になったらしい。


今回は30人に達したので催行が決まったのですが、ノロノロ台風のせいで天候の予測がつかず、その後半数がキャンセルしてしまい、結局バス会社としては赤字になるものの、しかたなく、ボランティア15人で出発したとのこと。


直前にバス会社から電話アリ。台風の影響で天候によってはボランティアは中止、被災地見学になるが、それでもOKか?というものでした。


やる気満々で泊り込みのツア-を申し込んだ夫はがっかりでしたが、発想を転換して被災地の実態をこの目で見るのも悪くないひらめき電球と思い直したようでした。

     

                 バス  バス  バス  バス  バス 


現地ではあちらの自治体の職員がバスに同乗して、2日間ずっと案内してくれたそうですが、映像で見ていたのとは違って、やはり被災の様子は悲惨なものだったようです。


漁船が建物の上に乗り上げている衝撃的な映像を、私たちは何度も見ていますが、半年近く経った今でもそのまま手付かずの状態だった由ショック!


石巻市と南三陸町では当然ですが自治体が別なので、復興の速度に差が出るのですね。


案内役の方はいつもは違う場所で勤務なのですが、土木関係の担当なので、たまたま外回りに行こうと何気なくカメラを手にして外に出たら、地震&津波に遭遇したのだとか。


「この高台から押し寄せる津波を撮影していたのですが、car*を置いた所まで津波が来ました叫び

いつもの勤務地の建物は全壊したそうです。


北上川の緩やかな流れの静かな場所に、10億円をかけて完成したばかりの防災センタ-だったかな?庁舎はなくなってしまったんだって。


「えっ!? どうしてこの地を選んだんですか?」

「今見ると、家がみんな流されて危険地帯に見えるでしょう?でも、被災前は、河口から5キロもさかのぼっているし、ゆるやかな北上川の流れが目の前に広がっていて、とってもいい場所だったんですよしょぼん

デジタル写真でないためここにUPすることができないのですが、ズタボロの建物が写っていました。


「被災者のみなさんは、こんな絶望的な状況なのに、復興に向けてがんばっていらっしゃるんですね」


「えぇ、ところが一口にがんばっているとも言えない状況もあってですねぇ・・・」


「みんな必死だったから、無人状態の店から商品がはすべてなくなる被害にあったコンビニもあり、また、打ち上げられたバッグから金目のものだけ抜き取って捨てられているといったこともありました。」


「避難場所の建物の廊下に一家で何ヵ月も寝泊りしていた人もあります。仮設住宅に入ると、食料が支援されないから」


「ぼつぼつ補償金が支給され始めましたが、それで家族3人で3台のくるま。Bを買った人もいます。」



次から次へとそういう話を夫から聞かされた私は、大勢の人がそのショックから立ち直れずに無気力になっているのだなと、あらためて、被災者の傷の深さに驚いたのでした。


家族の亡くなった人は勿論ですが、仕事を再開しようにもめどが立たず、自暴自棄になっている人もあり、元の場所に家を建てるのも怖いからと躊躇したり、それぞれにさまざまな事情を抱えているのですね。


今は、、宮城県など津波被害が甚大だった被災地より、原発事故の被害者の方がいつまで続くかわからない避難で疲労困憊していると思っていた私ですが、復興に向かっていると思っていた地でも、依然としてこの状態なのかと、今更ながら知ったわけです。




ちなみに夫は毎晩お酒を飲みます。

前回の夜行日帰りボランティアの帰りのバスの中でも、誰一人缶ビールなんか飲まなかった由。


今回は南三陸町の、そのあたりでは一番大きなホテルに泊まったのですが、翌日も見学のみで力仕事は予定されていないのに、誰一人自販機でビ-ルを買う人はなく、湯上りに缶ビ-ルを買った夫は、恥ずかしかったそうですシラー


4人がひと部屋だったのですが、みなさん、き真面目な人ばかりですねにひひ


そのホテルは、斜面に建っているのですが、客を全員上の階に誘導してのち、2階は押し寄せる津波でガラスが割れ、一瞬にして中身はなくなったけれど、今は修復して避難民の人たちに使ってもらっているそうです。


ホテルのおかみは何度もTVに写っていたようですが、目の前で聞くのは迫力があったとか。



ボランティアで人のお役には立てなかったけれど、現地をこの目で見て生々しい体験譚を聞くのも有意義なツア-だったと、これは夫の感想でした。