先日練習が違うと書いた。
今日はその違いはなにかを書いてみたい。
サッカーは、部活や地域の少年団・クラブチームで始め、
強豪校であれば学校のグランドが毎日使えチーム練習が毎日出来る環境にある。
どんな練習でも時間がとれるとでも書いておこうと思う。
グランドのないサッカークラブチーム等はこれに同じではないので、
僕の思う一般的なフットサルチームと同じと言えるが、
ここでは前者の部活の強豪を指しておく。
★毎日やれる環境があるということ。
フットサルは、大人になってから始める人が多く、
またチームのほとんどが大人のチームであることから大人の場合の話をするが、
仕事や家庭やプライベートとの両立が非常に大変であり、
練習時間もそんなに多いわけではない。
現実的には、平日の夜に2回、週末に1~2回、一週間の合計3~4回であろう。
それも1回の練習は1時間~2時間程度がほとんどではないか。
この時点でもう既にフットサルチームの練習は限られた時間でしかないことになる。
★毎日やれるような環境はないということ。
そこで、この限られた時間の中でどんな練習をするのかが鍵になってくる。
チーム練習ではチームが勝つために計算された効率的な練習をするべきで、
いわゆる勝負どころの確認の練習が主で良いわけだ。
フットサルのチーム練習の時間にひとりでできることをやれるほど練習時間に余裕がない。
そんなものはチーム練習前にやっておかなければならないのが基本。
サッカーなどで、広い校庭で3時間近くダラダラやって飽きている選手がいるあれは、
僕の言う効果的なチーム練習ではないのは言うまでもない。
(その感覚で基礎練習もやるなんて思われて来られたらフットサルチームは大変困りますね。)
社会人のフットサルチームに所属している以上、
その選手としてチーム練習に参加する前に最低限の準備としてやるべきこと。
それを今日は紹介しておこうと思う。
題して、横田的チーム練習に参加する前にしておくべき自主練習である。
(1)走力
①往復走(30mx2往復・全力、ターンを早く、3セット)
②戦術走(ボールを使い、壁にボールを当て跳ね返りを楔が入ってきたと想定しこれを足裏で受けて90度反転しすぐにパスをして全力で前に抜けるor抜けて止まってもう一度ボールを触ってから再度抜けたり、最底辺の選手へのサポートを意識してポジショニングを取りながら背後を見てからダッシュしたり、GKへのバックパスが入ったことを想定して、全力でサポートするために試合中のフリーランニングを意識するなどの自由走、など。)
補足:
恐らく、サッカーとフットサルでは使う筋肉が違うと言える。
勿論心臓も同じで、これらのトレーニングをやっておかないと、
体力的にきつく勝負どころで肝心な技術が出なかったりと自分の力が満足に発揮できない。
また、実際の試合など熟練したチーム相手にはこの勝負どころで
簡単に力の差が出てしまい、そのまま結果に現れる形になるだろう。
(2)基礎技術
①ボールキープ・ボールコントロール(常に敵を背負っているイメージをする、足裏で動かす、など)
②パス(インサイド、アウトサイド、ループ)
常にボールを動かしながら、ボールを見て、ターゲットを見て、再度ボールを見て蹴る練習する。
③キックインの練習(案外シューターに対して良いところにボールを出せない選手が非常に多い)
④シュート(イン・アウト=カットインしてシュート、ボールを足裏でなでてからシュート、ボールを一度足裏でストップさせ、再度動かしてシュート、など。)
(3)戦術習得練習
・まずは、その形を必ず自分で紙に書く。(もらったのではダメ。自分で書くことに意味がある。)
・その目的と必要性を理解する。
・次に形と動き方を覚える。(二人でする形、三人でする形、四人でする形)
・動き方を覚えたら、考えながら実際に緩急をつけてやってみる。
補足:
自分が入るポジションの役割を知り、チームにとって何を必要とされているかを知ることは良いことだと思うしとても重要になる。
以上、この3点が横田的チーム練習に参加する前に各選手が自主的にやっておくべき日々の自主練習である。
これが出来ないのに洗練されたフットサルチームの練習に参加しても、
大変申し訳ないが邪魔でしかならないのである。
これが普通にまあまあ強いとされる一般的なフットサルチームの考え方ではないだろうか。
(最後に語尾を緩めたな(笑))
だからあの有名な、
「とりあえず1年くらいは○リーグ1部でフットサルやってきてから来てくれ。」
になるのでしょう。まあ当然です。
当時この話を聞いた僕は、
まだ関東リーグが通年リーグとして始まる前の関東リーグに参加していた頃で、
しかもあの明治神宮外苑の砂の入った蚊の非常に多い
フットサルコート(昼間はテニスコートとして営業)でやっていた頃。
衝撃的でしたがその意味はまもなくわかりました。
カスカベウとフットサルをやってからですね。
余談はこの辺でいいとして、
仮に1時間のチーム練習であれば、重要度の高い順になるが、
勝負どころ毎の局面理解と対応の仕方の反復練習が主で良いと思う。
勿論、攻撃の戦術練習などは単なるパターン練習であるから、
各選手には事前に通知・案内しておき、
各選手が練習前に覚えてきた戦術の確認および微調整にチームの練習時間を割くべきだろう。
そんなときに、ある選手が戦術を覚えておらず、動き方もわからない、
またはパスがずれる、トラップが出来ない・・・(邪魔する敵もいないのにである(泣))
目的や必要性もわかってない・・・(本当にやる気ある?)
これではチームの練習にはならないわけですね。(汗)
プロチームになれば、毎日2部練習などができ、
いくつもの戦術(リスタートだけでなく流れのなかのもの)やパワープレーの練習も十分に出来る。
勿論チームでもフィジカルトレーニングやジムトレーニングも可能だ。
練習が重要で、質の高い練習が要求されると言える。
サッカーでは、パス、シュート、センタリング、ポゼッション、ミニゲーム、ゲーム、コーナーキック、フリーキック・・・などの練習をやって終わりでしょう。
漠然としていることに気づいてなく学生時代の部活を終え、大人になってからなんとなく誘われフットサルを始める人も多い。
そんな仲間たちとフットサルの大会に出て、フットサルの練習をしているフットサルチームと対戦して大敗する。
相手のサッカー経験を聞いて、仮にサッカーで無名であってもそのフットサルチームに大敗してしまう。
なぜか?
これがフットサルとサッカーとの違いに隠れた 練習の質 であると言いたい。
つまり、局面理解とその打開方法を勝負どころ毎に突き詰め、
選手が理解し反復練習をしているか、それをしてないか。
この差こそが、
フットサルとサッカーの違い = 練習の違い = 練習の差 なのである。
(まあピッチとボールの差もあり、それぞれにできること、できないこと、もあるけどね(汗))
以上、フットサルマガジンやサッカーマガジン等にもう既に掲載されていたら誤ります。
コノトオリm(yokotanote)m
コノトオリm(yokotanote)m
コメントいくつくるかな~(笑)