日本女子バスケットリーグ

8チームで28試合を戦うWリーグ。

日本で頂点のリーグなんですね。


今、フジテレビで、

創部44年の歴史を持つJALラビッツというチームが今シーズン限りで廃部となり、

そのチームに入部したルーキーを追っていた。


このルーキーは、

平均身長が一番低いけれど独特の早いパス回しで相手を翻弄し攻撃するスタイルのチームに憧れ、

入部した。プロではない。正社員でもない。嘱託社員だった。

いわゆる、バスケット社員=契約社員。

(サッカーで言えば、JSL時代のサッカー社員)


すぐに思い浮かんだのは、

翌年廃部した後はクビになってしまうがどうするんだろう・・・

ということだった。


経営破綻した会社。これにより廃部が決まっている。

一年限り。それでも入部したルーキー。


監督は、元東芝で監督経験があり、そこでも廃部を経験している。

印象に残った言葉はこうだった。2つ紹介する。


1つめ。

本来は、数年かけて選手を育てていくのだが1年でそれをやらなければならないが、

それはできない。

(最初から試合で使っていかなければならない、その難しさは同感。)


2つめ。

今期で廃部が決まっていた東芝時代に、

最後だからと選手全員を試合に出したシーズンとなった。

すると勝てなくて、そしてやはり楽しくなくなってしまう、という経験から、

JALが今シーズン限りでも勝負にこだわって戦い抜くという。

(これにも同感。それでも戦って結果を残していくのは難しい。)


ルーキーだけが嘱託社員かはわからないが、たぶんそうなのだろう。

バスケが終われば契約社員としての地位はなくなるのだろう。


先輩2人は、CAを兼務しているという。

その映像もあった。

乗客たちは、まさか目の前のCAが元オリンピック選手とは思わないだろう。

僕もこれには驚いた。


僕はJALのことは良く知らない。

どうして経営破綻したかなんて。

しかし僕がわかっていることは、

今シーズンで廃部が決まっているチームに入部した熱い女子がいるということ。

日本航空なんていう巨大な企業で、その歴史ある企業チームであっても、

とうとう廃部してしまうという厳しさ。

経営体質に問題があったかどうかなんてことは、

これら一選手たちには巨大な組織の中ではどうしようにもできないことであろう。


先輩選手たちは、これまでの環境は素晴らしかったという。

それはそうだろう。

給料、住まい、食事、練習環境、すべて一流だったはずだ。


トヨタに大差負けし、次の対戦で勝利している姿は、

GALO☆FC東京を見ているようだった。

感動した。


最終戦では100点を取り勝利し、シーズンを終える。

今後は新潟の企業にチームの譲渡がきまっているという。


ルーキーの2選手の進路は?

先輩選手(JALのCAをやりながら元オリンピック選手の方)などはどうされるのだろうか・・・


企業イメージ、社会貢献、福利厚生の意味も大きかったのでしょうが、

会社の業績により左右されてしまうのはどうかと思うところ。

実際にその企業に勤務する社員が、仕事を終えアフター5に同僚と汗を流し、

週末に同様の企業の社員と競い合っていくリーグが良いと思うんだよね。

同じ立場の人と競い合うから負けられないというか。

それが続けていける望ましい形というか。

勿論プロとして成り立つならいいが、それだけでというのはなかなか難しいのでしょう。


どんな競技でも、

プロにアマチュアが勝つこともありますが、

それはそれで見ものでもありますが。


僕はきっと同じ条件で競い合う方が好きなんでしょうね。


テレビで編集されていたとはいえ、

JALラビッツは、速くて良いパス回しと、ゴール前での崩し(攻撃)は素晴らしかったですよ。

チームは廃部になって存在はしませんが、そのスタイルをしっかり残せたと思いました。

あのスタイルの全てはどうかわかりませんが、

一部でも真似をするチームに受け継がれ、

日本女子のバスケシーンであの形を見ることができるのではないでしょうか。

チームは廃部になっても、あのJALラビッツのバスケットの発想とスタイルは永遠です。


これは僕が考える、

”前プレスタイル最強” が永遠なのと同じなのかもしれませんね。

失礼しました。