先月行われた、全日本フットサル選手権見学して思ったこと。
第四回大会から見ているこの大会。
その翌年から僕も出場。
ここまで、何よりも優先してフットサルを頑張ってきた。
それは、自身のフットボール人生の証明のため。
具体的に言うと、少々大袈裟かもしれないが、
”質の高いサッカー”と言う考え方を、
自らプレーし、そしてそれを他人に理解させるため、だったと思う。
足裏のトラップから始まり、トーキックの利点の発見と使い分け。
マイボール時の考え方や、フォローの仕方や関与の仕方やポジショニング。
ボールの受け方から逃がし方、誘い方と勝負どろこでのチャンスとリスク。
危険察知能力やゴールキーパーとの連携やゴールキーパーの守備範囲・・・
挙げればきりがない。
主にパス系の組み立て構成でプレッシャーを回避する傾向があるなか、
準々決勝で府中の上澤選手や町田の藤井選手が魅せた
ドリブルによる駆け引きで
もうこれ以上ない程の決定機を一瞬で作り出してしまうプレーは
とても価値があるように見えた。
すべてがドリブルでは、ボールを持っている時間が長いこともあり、
良い状況で受ける体勢が出来ている選手がいる場合などは
ストレスになってしまうことが多いため使い分けや選手の理解が必要であるので、
なんとも言えない部分もあるのも事実で大変難しいところではある。
これはビデオなどで一つ一つのプレーを検証し、
本当にそのプレーでよかったのか?
これが常に必要になるわけだ。
現日本代表監督がおっしゃっていたように、
”パスばかりしている。”
確かにこれではいけないが、Fリーグのレベルでやるには、
(パス一つでさえ常に狙われている印象だったので)
パスを受ける側にも問題が大きくありそうなものも事実である。
”受けるために前で待つ”なんてプレーは一つも許されることはない。
と思った。
(マイボール側の自陣で)ボールを奪ってやると言う敵の欲を上手に掴み取り
そしてそこで誘い込むようにする短い楔を入れながら旋回し
裏を取る動きをいれつつ止まって出来た小さく狭いフリーのスペースを上手に使い
ワンツーや横当て(楔に入ったボールをほぼ同じ高さの位置の”平行”でサポートしている味方に一度預けて逃がしまた誘ったり・・・)から展開される攻撃の起点から始まる攻撃的なパス回しは、
本当によく計算され訓練された芸術的なものでもあると思う。
相手プレッシャーも強く、なかなかチャンスがないのも事実だと思う。
しかし、勝負をしろと言っていた。
わかる。しかし、それができない。
相手のプレッシャーが強いからこそ、フェイントは効果的になるし、
ドリブルで行ければこれ以上ないチャンスになる。
だから、それをやれと。
わかる。
でもなかなかチャンスらしいチャンスはないのかもしれない。
激しく取りに来てるのだからかわしやすいという考え方もあるだろう。
でも、僕が今日言いたいのはドリブルのことではなくて、
短い楔を入れてくるボールに対しても激しく寄せてボールを奪おうとする守備側と、
それを回避しようとするマイボール側の選手が行う足裏のボールトラップの技術とスピードとその精度には
久しぶりにフットサルの試合を見て感動した。
心から感動した。
それサッカーでも普通にファールですよ!っていうくらい
後ろから敵に押されていてマイボール側のプレーヤーがどう考えても悪い状況になっているのにも関わらず
それが当然かのようにプレーを続ける姿とその技術とプレーの質の高さに感動したのかもしれない。
どうかあの技術を現日本サッカー代表選手全員がまず覚えたらどうか?と本当に思ったくらいだ。
是非JFAさん講習会を開いて頂きたい!
絶対変わると思う。敵のバイタルエリアでの日本の攻撃が絶対変わる!
少し良い過ぎかもしれませんが、必ずプラスになると思う。
間違いなく攻撃側の選択肢が増える=守備側の対応種類と数が増えるからね。
マイボール側は得なはずです。
意味わかるかな?
また、そのほかには、
町田の甲斐選手が延長戦で魅せた
ゲームのイニシアチブを彼一人で握るかのような時間帯があって
パスの構成により相手を翻弄していた姿は今更ながらさすがと思って見ていた。
それまでのゲームの流れをガラリと変えてしまったようにも見えた。
甲斐修侍選手の特徴の一つだろうね。
1年ぶりにFリーグのチームの試合を見て思ったことは、
1.こんなにフットサル伝承者が増えたこと。
2.プレーの質の高さに感動した。
(せっかくなので今日はもう一つだけ。)
3.一日も早くフットサルをサッカー指導者に見せること。
ブラジルの小学生はサッカーをしないそうだ。
(ストリートサッカーや草サッカーはするだろうが、サッカークラブに所属しないという意味だろうか・・・
これはもう一度調べてみますね。)
僕がブラジルへ行ったときに聞いた話では、
小学生はまずフットサルからやる。
そして中学生になって、サッカーをやるか、又はフットサルを続けるか、分かれるそうだ。
ここにブラジルの強さの秘密が隠れてる気がするがいかがか?
子供は大人の言う事を聞いて育つのだとしたら、
サッカーの指導者こそが、フットサルを真剣に始めそしてサッカーを教えてはいかがだろうか?
そうしない限り日本は、
このまま1000年経ってもFIFAランキング10位に入ることはないのではないだろうか・・・
(ワールドカップはトーナメントなので偶然でも一度くらいはベスト4に入っちゃう気がしますが・・・)
僕は”単にフットサル”が好きなんじゃない。
そこでする質の高いサッカーの要素が多く含まれているから好きなんだ。
今のところ僕の中では、それが フットサル と言えると思う。
僕にはサッカーではそれが出来なかった。
だからフットサルが好きなのかもしれない。
合う。合っている。
最後に、フットサルを真剣に頑張っているすべての方を応援しています。
フットサル ~質の高いサッカーの証明のために~
ぜひ皆さんのご意見をお寄せ下さい。よかったらコメントして下さいね(笑)