こんにちは、東京都の行政書士 横田あずま です。
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会社やビジネスマンの目線は、未来志向でポジティブ思考。つい未来を見てビザ申請してしまいがちです。
ですが、入管の目線は、未来も考慮することはありますが、やはり基本的には過去思考でネガティブ思考。つねに過去と現在を見て、ビザ申請に対して審査をして、許可・不許可を決めます。
会社の方がいかに今後の展開を未来志向で熱弁しても、入管は、基本的にはあくまで過去志向で判断します、この目線のズレがビザのトラブルや不許可や、許可が出てもいつまでも1年ビザしかもらえないような結果を呼んでしまいます。
そのようなズレについて書いてみます。
例えば、単純労働で就労ビザを取得していた疑いをかけられた会社があったとします。
その会社が、今後は単純労働はさせません、であるとか、単純でない労働をする仕組みや業務をつくりましたから、過去のことは大目に見て下さい、未来を見てください、と入管に問いかけたとします。
ですが、入管はこのような説明では納得しません。
このような場合、入管の本音は、「今後のことは分かりました。」「ですが、その前に、まず過去のことをちゃんと(専門的な根拠を背景にして)説明してくださいますか?それ次第で今後の対応を考えます」というものです。
ここで、まずすべきことは、過去の入管法違反の過ちや疑いについて、きちんと丁寧に誠実に説明を尽くすことです(その後に未来の話をすべきなのです)。
過去の過ちや疑いについて説明する場合には、もちろん入管の審査官が納得するような入管法令や行政内部の審査基準やビザについての専門的な知識や経験を背景にした説明が必須になります(ビザトラブルが重大なものになればなるほど、より必須になります)。
単なる会社の私的な事情を話しても審査官は納得しませんし、的外れな説明をすればかえってあらぬ疑いをかけられ面倒なことにもなりかねません。
もちろん説明しても許可にならない場合もあるでしょう(重大な違反の場合などは確実に不許可だと思います)。
それでもこの説明は必要なのです。
なぜかと言えば、たとえ不許可に終わり、いったんに母国に帰ることになったとしても、再度日本への呼び戻しに成功する例は多くありますが、
その際に、過去の説明をきちんとしていれば、話が早いというか、再度の呼び寄せの際には、入管は「ああ、過去の点についてちゃんと説明した外国人がまた申請してきたのだ」ということで印象はよいし、
マイナス点についてもフォローが終わってるので、許可の確率が上がるからです。
逆に何の説明もせずに、黙ったままで帰国して、何の説明もなくしらっと再度呼び寄せようとしても、
入管からすれば、「過去の点について説明がない」ということで非常に印象は悪くなりますし、マイナス点についてフォローがないのですから、不許可の確率が上がってしまいます。
そして、何よりも一番怖いのは、入管から 「この会社は信用できない」という評価を受けることです。
過去の入管法違反や過ちや疑いについて、十分で的確な説明を尽くす努力を放棄すれば、入管からはこのような評価を受け、
その後のその会社が雇用する外国人のビザ審査は非常に厳しくなされ、事実上外国人雇用ができなくなってしまうかもしれません。
外国人人材を頼りにしていく必要がある会社にとってはこれはまさに死活問題です。
どうか初めの時点から十分で的確な対応・対策をしていただきたいと思います。
入管・外国人ビザ申請専門 行政書士 横田 あずま
夕暮の丸の内外堀近辺にて
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