これは1mmの木目金(もくめがね)は金属板ですが銅と真鍮(ブラス)の板が27レイヤーになっていた3cmくらいのものを、徐々に薄くしてパターンを付けたものです。

 

酸化すると銅は黒になり、真鍮は黄色のままなのでコントラストができます。炎

私は、サンディエゴでこの木目金(もくめがね)をアメリカ人の先生に習って3年になります。アン先生に出会うまで全く知らなかったんです。

 

アン先生は日本人の木目金をアメリカに広め、日米の金工の架け橋になった方、ヒロコ・サトウ先生の教え子。

 

こんな高度な技術が昔日本で発展したのは、江戸時代の鎖国のおかげだそうです。

 

他の国はカラフルな宝石で飾り付けをするところが多いですが、日本では様々な金属の特徴を生かして色や模様を出し、主に刀装束に使われました。

 

金属の飾り付けは地味で粋で、侍の武士道精神に合っていたのだろうと思います。

 

アメリカのメタルスミスはこれを”モックメー”と呼んで、知る人ぞ知る、ミラクルな金属板で有名です。

 

イヤリング、指輪、ペンダントにして、楽しんでいます。

 

私もこのモックメ―を上達させて、この素晴らしい日本の伝統工芸を伝承させていきたいです。