取材先の会社でCIを変えるとこが増えてる。
とか。
看板変えて私は別人~というやつですな。
特に、看板数も多い小売店が
CIを変えたもんだから、さぞかし世の看板業界は
特需に沸いていることなんだろうな。
看板を変えた企業と変えない企業。その差はどこにあるのだろう、とつらつら考えると
あったぞ、共通点。
会社の実質支配者が替わっており、それを「変化」として世の中に大々的にアピールしたいか
どうか
ヨーカ堂は昨年の持ち株会社化で、完全に会社の支配権が
オーナーI名誉会長からセブン総帥のS会長に変わってます。
ダイエーはご承知の通り、オーナー経営→銀行支配→から日本国(再生機構)
と丸紅に支配権が移った。
前者の場合、コンビニからファミレスからスーパーまで
全く同じ持ち株会社のマークを付けまくるという
消費者心理もブランド感もへったくれもない方針でばしばし
看板を変えた。今後は西武やそごうやロフトにもこのマークが
付くのか?というナイスな指摘があったけど、理論上は
確かにそういうことになるよね。ダサっ。
一方後者は、これまでいろいろ問題があった旧経営陣の
もとでの会社とは全く違う新しい会社になりますよ~
ということなんだろうけど
看板の架け替えに40億ついやす代わりに、人件費を
リストラで50億円削減するという?なことをやってるし
会社の持ち主が誰、ということを消費者に知らしめる
ということは、経営者や会社のエゴというか自己満足でしか
ないと思う。
消費者は変化を望んでいないかもしれない。
特に、小売業のCIは「慣れ」「親しみ」というところで
消費者の非常にメンタルなところで大事な役目を持つ。
消費者が変わった、と判断する材料はあくまでもお店の商品と価格と
サービスだ。看板かわったから行ってみようか?
なんて安易な客がいたらちょっとお目にかかりたいものだが。
数年前、量販店のもう一つの大企業である
ジャスコも、イオンと会社の名前を変更した。
ただし、それまで広まっていた「ジャスコ」の看板はそのまま
にして、架け替えなかった。
実はちなみに、破綻して吸収した「ヤオハン」「マイカル」
「サティ」「ビブレ」もそのままだ。ヤオハンの場合、
新しい店舗には新しいマックスバリュという看板がかかったが
古い店舗の看板はそのままだ。静岡県内の店舗は
いまだに「ヤオハン」で営業している。
「看板」は社員のキモチにも重要な役目を持つ。
イオンは、吸収する企業を「支配してます」と大声で
世間にアピールすることをしなかったんだろう。しごく、真っ当な理論である、
働く人の気持ちを考えれば。
この前、久しぶりに行った地元の町で迷ってしまった。
駅前から見えてたはとマークを目指して歩いていけばいいはずの
街だったのが・・ハトマークないんだもん!
まさか20年住んだ町で迷う羽目になるとは。恐るべし看板。