大歌舞伎役者の中村勘三郎さんがお亡くなりになりました。
歌舞伎界や演劇界、ファンの方々の悲しみはいかばかりでしょうか…。 歌舞伎に全然詳しくなくても、「中村勘三郎」ときけば、「日本のスゴイ役者さん」「歌舞伎界の革命児」などとぱっと頭にうかぶ人がほとんどなのでは。
歌舞伎の効果音として代表的なのが「拍子木」、歌舞伎では「ツケ」とよばれているそうです。ツケの音とは、舞台で役者さんが登場したときや走ったりするとき、振り返るときなど 注目してほしいときに、「バタッ、バタッ」 「バタバタバタバタバタ……」 と 誇張したいときにつかう効果音です。

拍子木(ツケ)を、ツケ台にたたきつけて、音を出します。
今年(2012年)の7月下旬に、中村勘三郎さんが入院、手術とマスコミで発表になった時のことです。世間におどろきの声が広がっていたそのとき、勘三郎さんの舞台のツケ打ちの方々が、勘三郎さんの健康祈願・病気平癒の願いを込めて、お守りをつくっておられました。

勘三郎さんの健康祈願に、使い終わった拍子木で作成されたのだそうです。このお守り、中央に中村屋の角切銀杏の定紋があります。これを何十個も作成して、関係者の方々にお配りしたそうで、わたしは関係者ではないのですが偶然にいただくことができて大変恐縮でした。
「勘三郎さんの手術がうまくいきますようにとの願いを込めました」と、ツケ打ちの方がおっしゃって、このお守りをいただいたときは、こんな優しいスタッフや関係者の方々に慕われて、勘三郎さんはほんとうに幸せな方だな、と じんわりと感じたのを覚えています。そしてなんだか、とってもあたたかい気持ちにもなりました。そしてそれはもちろん、勘三郎さんの優しくて厳しいお人柄や人徳があってのことだとも思いました。
歌舞伎界の関係者の方々や、スタッフの方々にとっても慕われていた勘三郎さん。
ご冥福をお祈りいたします。
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