こんにちは。
金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。
発表会の選曲は、何度発表会をやっても時間がかかる作業です。
ひとりひとりの性格やレベルを考えて選曲するのは楽しいのですが、悩みもあり…。
まずは、発表会のプログラムに入れたい曲を考えます。
発表会全体の流れを考えながら、楽譜に目を通していくことから始めます。
私の教室はそれぞれの生徒さんに、こちらの用意した曲の中から好きな曲を選んでもらいます。
ひとり3〜5曲用意します。
連弾も必ずやるので、その曲もひとりにつき2〜3曲の候補曲を用意します。
毎回、選曲で注意していることは、前年に使った曲は使わないとか、プログラム構成上でかたよった選曲は避けるということです。
たとえば、3人続けてディズニーの曲が続くとか、ソナチネやソナタが続くなどは避けなければいけないので、少し気を使います。
クラシック曲が中心ですが、ジブリの曲などは昔も今も人気があります。
また、その年に話題になった人気曲はどうしようかなと少し考えます。
今年なら「アナと雪の女王」とか…。
幼児の生徒さんは弾ける曲が限られますが、小学生になると、それなりに弾く力がついてくるので、弾きたい曲の希望も聞きます。
たまに、人気曲を弾きたい生徒さんが何人もいる場合があります。
そんなときが一番悩みます。
クラシックの名曲なら、今年じゃなくて来年その曲にしよう…とか説得も出来るのですが、その年のブームの曲のときは、来年と言うわけにもいきません。
思い切って、誰にも弾かせないで私が弾くとか(笑)、大勢で少しずつ弾く「ぐるぐる連弾」のようにしたりしてきました。
最近の発表会の傾向として、音楽劇や合唱を取り入れたり、室内楽を演奏する教室が増えてきたように思います。
私の教室は、わりと普通でソロと連弾をメインにして、余裕があればハンドベルなどを披露したりする感じです。
いろいろな発表会があっていいのだと思います。
ただ、主役は生徒さんであることを忘れてはいけないでしょう。
他の教室がやっているからとか、自己満足のためだけにやるのはちょっと違うと思います。
コンクールではないので、生徒さんが楽しめて、ご父兄の方々がお子さんの成長を感じることができる発表会にしたいと考えています。
私が幼い頃に習っていた先生は「あなたはこの曲よ!」という感じで曲が決まっていて、私の好みも希望も全く関係なく決定に従うだけでした。
私のテクニックに合った曲は選んでくれていた気はしますが。
本当に失礼な話ですが、先生が選んでくれた曲がどうしても気にいらなくて「他の曲に変えて下さい」と言ったことがあります。
一緒に習っていた姉にも相談せず、もちろん母にも相談せず、私ひとりの考えで直接、先生に言いました。
怖いもの知らずというか、無礼者というか…。
私がまだ、小学3年生のことでした。
でも、今の時代はだまって与えられた曲を弾くのではなく、生徒さんと相談しながら決めるのが良いと思っています。
生徒さんに数曲、弾いてあげて「どれがいい?」と聞くと、はっきり答えられない子もいます。
これが好き…と発言することが恥ずかしい子もいます。
でも、きちんと自分の口で「これがいい!」と言わせることも大切です。
時々、「嫌いじゃないけど、ほかの曲にして!」と候補曲を弾きたくないという子もいます。
その時はさらに別の曲を選んですすめます。
小学生の生徒さんは、成長が早いので曲を与える時期も考えます。
早過ぎると、発表会前にダレてしまうし、あまりギリギリで曲が仕上がらないことは避けなければなりません。
やはり、普段から生徒さんの様子を見て、選曲時期を考えるのが良いですね!
中学生・高校生の場合はかなり弾ける子と、遊びに来る感覚で少ししか練習してこない子に別れます。
かなり弾ける子は、だいたい本人が弾きたいあこがれの曲があるので比較的、ラクに決まります。
なんとなく?通っている中・高生は、あまり練習はしないけれどピアノは大好きなんです。
その気持ちを理解して、発表会を一大イベントにするような曲を提案します。
少し(かなり)難しい連弾を私と弾く…言うのは安心感もあり、聴きばえもするのでいつも人気です。
私は練習が大変ですが(笑)
開会の言葉や司会進行役をやりたいと言う生徒さんも時々います。
私の教室は小さな街の音楽教室。
音高・音大受験の生徒さんはめったに来ません。
発表会は楽しいイベントと考えています。
大人の生徒さんに関しても中・高生と同様で弾きたい曲がある人が多いので、なるべく希望の曲を弾けるように配慮しています。
今は、全員でTシャツなどをそろえたり、演奏のときに仮装してみたり、誰かの演奏中に他の人がパフォーマンスをしたり、いろいろなことをしている教室があっていいな〜と思います。
どれが正しいということではないので、自分の教室に合った発表会になるのが良いですね!
発表会の選曲のために、指導者の方々はたくさんの楽譜を持っています。
10年以上指導している知り合いの先生方と話題になったのですが、みなさん楽譜は500冊〜1000冊くらい持っているそうです。(私もかなり持っています。)
買ってみたけれど、その曲にあった生徒がいなかったために使ってない楽譜もありますが。
楽譜を多く持っているのがえらい、などということはありません。(念のため。)
長年指導していると、コンクールなどの課題曲の楽譜や、 セミナーで使った楽譜、発表会で使った楽譜など、どんどん増えていきます。
新刊の素敵な曲集も発売されたら弾いてみたいし。
楽譜だけは良いと思ったら、ためらわずに買います。
収納場所に困りますが…。
私はついにレッスン室のクローゼットの中にも楽譜棚を設置しました(笑)
まだ、きれいに整理していないのできれいになったら写真をアップしますね!

↑ 『ぴあのでものがたり』轟千尋(とどろき・ちひろ)作曲
『ぶらぶーらの地図』春畑セロリ(はるはた・せろり)作曲
昨年発売されたものですが、紹介するのを忘れていました。
素敵な響きの曲集です。
バイエル下巻くらいから弾けると思いますが、難しい曲も何曲かあります。
子どもも大人も弾ける曲集です。
私の好きな作曲家です。
大変優秀な方々ですが、気さくで優しい先生方です。

↑ 『きせつのものがたり』轟千尋(とどろき・ちひろ)作曲
新刊です。
子ども向けの曲集ですが、『ぴあのでものがたり』と同様に私の好きな楽譜です。
発表会の選曲も、新しい響きを感じてもらえるように工夫していきたいです。

では、また明日[E:paper]
金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。
発表会の選曲は、何度発表会をやっても時間がかかる作業です。
ひとりひとりの性格やレベルを考えて選曲するのは楽しいのですが、悩みもあり…。
まずは、発表会のプログラムに入れたい曲を考えます。
発表会全体の流れを考えながら、楽譜に目を通していくことから始めます。
私の教室はそれぞれの生徒さんに、こちらの用意した曲の中から好きな曲を選んでもらいます。
ひとり3〜5曲用意します。
連弾も必ずやるので、その曲もひとりにつき2〜3曲の候補曲を用意します。
毎回、選曲で注意していることは、前年に使った曲は使わないとか、プログラム構成上でかたよった選曲は避けるということです。
たとえば、3人続けてディズニーの曲が続くとか、ソナチネやソナタが続くなどは避けなければいけないので、少し気を使います。
クラシック曲が中心ですが、ジブリの曲などは昔も今も人気があります。
また、その年に話題になった人気曲はどうしようかなと少し考えます。
今年なら「アナと雪の女王」とか…。
幼児の生徒さんは弾ける曲が限られますが、小学生になると、それなりに弾く力がついてくるので、弾きたい曲の希望も聞きます。
たまに、人気曲を弾きたい生徒さんが何人もいる場合があります。
そんなときが一番悩みます。
クラシックの名曲なら、今年じゃなくて来年その曲にしよう…とか説得も出来るのですが、その年のブームの曲のときは、来年と言うわけにもいきません。
思い切って、誰にも弾かせないで私が弾くとか(笑)、大勢で少しずつ弾く「ぐるぐる連弾」のようにしたりしてきました。
最近の発表会の傾向として、音楽劇や合唱を取り入れたり、室内楽を演奏する教室が増えてきたように思います。
私の教室は、わりと普通でソロと連弾をメインにして、余裕があればハンドベルなどを披露したりする感じです。
いろいろな発表会があっていいのだと思います。
ただ、主役は生徒さんであることを忘れてはいけないでしょう。
他の教室がやっているからとか、自己満足のためだけにやるのはちょっと違うと思います。
コンクールではないので、生徒さんが楽しめて、ご父兄の方々がお子さんの成長を感じることができる発表会にしたいと考えています。
私が幼い頃に習っていた先生は「あなたはこの曲よ!」という感じで曲が決まっていて、私の好みも希望も全く関係なく決定に従うだけでした。
私のテクニックに合った曲は選んでくれていた気はしますが。
本当に失礼な話ですが、先生が選んでくれた曲がどうしても気にいらなくて「他の曲に変えて下さい」と言ったことがあります。
一緒に習っていた姉にも相談せず、もちろん母にも相談せず、私ひとりの考えで直接、先生に言いました。
怖いもの知らずというか、無礼者というか…。
私がまだ、小学3年生のことでした。
でも、今の時代はだまって与えられた曲を弾くのではなく、生徒さんと相談しながら決めるのが良いと思っています。
生徒さんに数曲、弾いてあげて「どれがいい?」と聞くと、はっきり答えられない子もいます。
これが好き…と発言することが恥ずかしい子もいます。
でも、きちんと自分の口で「これがいい!」と言わせることも大切です。
時々、「嫌いじゃないけど、ほかの曲にして!」と候補曲を弾きたくないという子もいます。
その時はさらに別の曲を選んですすめます。
小学生の生徒さんは、成長が早いので曲を与える時期も考えます。
早過ぎると、発表会前にダレてしまうし、あまりギリギリで曲が仕上がらないことは避けなければなりません。
やはり、普段から生徒さんの様子を見て、選曲時期を考えるのが良いですね!
中学生・高校生の場合はかなり弾ける子と、遊びに来る感覚で少ししか練習してこない子に別れます。
かなり弾ける子は、だいたい本人が弾きたいあこがれの曲があるので比較的、ラクに決まります。
なんとなく?通っている中・高生は、あまり練習はしないけれどピアノは大好きなんです。
その気持ちを理解して、発表会を一大イベントにするような曲を提案します。
少し(かなり)難しい連弾を私と弾く…言うのは安心感もあり、聴きばえもするのでいつも人気です。
私は練習が大変ですが(笑)
開会の言葉や司会進行役をやりたいと言う生徒さんも時々います。
私の教室は小さな街の音楽教室。
音高・音大受験の生徒さんはめったに来ません。
発表会は楽しいイベントと考えています。
大人の生徒さんに関しても中・高生と同様で弾きたい曲がある人が多いので、なるべく希望の曲を弾けるように配慮しています。
今は、全員でTシャツなどをそろえたり、演奏のときに仮装してみたり、誰かの演奏中に他の人がパフォーマンスをしたり、いろいろなことをしている教室があっていいな〜と思います。
どれが正しいということではないので、自分の教室に合った発表会になるのが良いですね!
発表会の選曲のために、指導者の方々はたくさんの楽譜を持っています。
10年以上指導している知り合いの先生方と話題になったのですが、みなさん楽譜は500冊〜1000冊くらい持っているそうです。(私もかなり持っています。)
買ってみたけれど、その曲にあった生徒がいなかったために使ってない楽譜もありますが。
楽譜を多く持っているのがえらい、などということはありません。(念のため。)
長年指導していると、コンクールなどの課題曲の楽譜や、 セミナーで使った楽譜、発表会で使った楽譜など、どんどん増えていきます。
新刊の素敵な曲集も発売されたら弾いてみたいし。
楽譜だけは良いと思ったら、ためらわずに買います。
収納場所に困りますが…。
私はついにレッスン室のクローゼットの中にも楽譜棚を設置しました(笑)
まだ、きれいに整理していないのできれいになったら写真をアップしますね!
↑ 『ぴあのでものがたり』轟千尋(とどろき・ちひろ)作曲
『ぶらぶーらの地図』春畑セロリ(はるはた・せろり)作曲
昨年発売されたものですが、紹介するのを忘れていました。
素敵な響きの曲集です。
バイエル下巻くらいから弾けると思いますが、難しい曲も何曲かあります。
子どもも大人も弾ける曲集です。
私の好きな作曲家です。
大変優秀な方々ですが、気さくで優しい先生方です。
↑ 『きせつのものがたり』轟千尋(とどろき・ちひろ)作曲
新刊です。
子ども向けの曲集ですが、『ぴあのでものがたり』と同様に私の好きな楽譜です。
発表会の選曲も、新しい響きを感じてもらえるように工夫していきたいです。
では、また明日[E:paper]