こんにちは。



埼玉県朝霞市 金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。



バルトーク「ミクロコスモス」の公開録音コンサートに行ってきました。



ピアノ講師や、他の楽器の指導者などはご存じかと思いますが、「バルトーク? ミクロコスモスって?」と思っているかたのために説明すると、、、



ベーラ・バルトーク(1881〜1945) は、ハンガリーの作曲家です。



ミクロコスモスは、ピアノ教本(楽譜)の名前です。



1巻〜6巻まであります。



学生時代に最後の6巻だけは弾いたのですが、「なんだこの曲は?!」と思いながら、「なんかカッコいい!」と感じて弾いた記憶があります。





↑ バルトークのミクロコスモス(写真上段)と、その他の楽譜の一部。



今日の公開録音コンサートは、レクチャーコンサートで、楽譜を見ながら勉強し、演奏を聴きました。



ピアニストであり、指導者でもある赤松林太郎(あかまつ・りんたろう)先生の演奏でした。



数々の国際コンクールでの入賞歴、ハンガリーのリスト音楽院マスタークラスの講師でもある優秀なかたです。



当初の予定では、40分位のプレセミナーのあとにコンサートの予定でしたが、参加者がとても多く、急遽プレセミナーが長めになりました。






バルトークに関することや、ハンガリーの音楽について学んでいたつもりだったのに、私が知っているのは本当に少しだけだったと気づきました。



ハンガリーの歴史や文化、ハンガリーの言葉についてもきちんと学ばないと、演奏しにくいと感じました。



バルトークの音楽のフレージングの意味や、アクセントの付ける場所などがドイツやオーストリア、ポーランドなどの音楽とは違うところをわかりやすく教えてくださいました。



私は意外とバルトークの曲が好きなのですが、昔は何を思って弾いていたのがわからないような演奏だったかもしれません。





↑ 『バルトーク ミクロコスモスの演奏と指導法』山崎 孝 著 (右側)


『バルトーク ミクロコスモス指導法』呉 暁 著(左側)



右側の山崎 孝さんの本は、赤松先生も今日のプレセミナーで資料として使っていました。



山崎孝さんの本と、呉 暁先生の本ではレッスンでの使い方が違います。



私は以前、呉 暁先生からミクロコスモスの導入のしかたと、ミクロコスモスの演奏の一部をみていただいたことがあるので、呉 暁先生の本を参考にしています。



でも、山崎 孝先生のバルトークの解釈は信頼できるものですので、内容的に優れていると思います。



良く読んで、自分に向いている使い方がよいのかもしれません。





↑ 『父・バルトーク』 ペーテル・バルトーク 著(左側)



息子から見た、父・バルトークについて書かれています、



アメリカに亡命後のバルトークの様子がわかる良書です。



赤松先生もおすすめ本としてセミナーの中で紹介していました。



『バルトーク』伊東 信宏 著(右側)


民族音楽学者としてのバルトークについて、詳しく書いてあります。



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バルトークの音楽は近現代の音楽になじみがないかたは、少し(かなり?)個性的でとっつきにくいかもしれません。



ミクロコスモスも良い曲はありますが、斬新な(前衛的な)曲が多いです。



子供のうちから弾かせると、抵抗なく曲 に溶け込めるような気がします。



赤松先生の演奏は素晴らしかったです。



リスト音楽院で教えることができるのは、リスト直系の弟子だけだと、聞いたことがあったのですが、現在もそれが守られているそうです。



赤松先生は、リスト直系の弟子に当たるので、リスト音楽院で教えることができるそうです。



とても有意義な時間を過ごしました。



まだ詳しく書きたいことはたくさんあるのですが、寝不足のため、睡魔には勝てず、居眠りをしながら書いています(笑)。



少し眠ってから改めて書こうと思います。



金田音楽教室のHP



ではまた明日[E:paper]