こんにちは。
金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。
先日、表参道のカワイで「音色体験セミナー」がありました。
講師はピアニストの関本昌平先生と、松田紗依先生。
各先生から、ピアノの音色についてのお話を聴いたあと、5~6人のグループごとに、実際にピアノの音を出しながら音色の違いや、奏法について教えていただく・・という形式のものでした。
ロシアンピアノ奏法に出会って、ピアノ演奏が変わったとおっしゃる、ピアニストの松田紗依先生のお話からはじまりました。
まろやかな音色・なめらかなメロディーラインの奏法については、シューマンとリストの曲を弾き比べながら、タッチについて教えてくださいました。
シューマン「アベッグ変奏曲」のオクターブ奏の色彩感と、リスト「愛の夢」のメロディーラインの弾き方・・・重さのかけ方や手のしなりなどを細かく指導してくださり、とてもわかりやすかったです。
フォルテ(f)の音色の違いは、べートーヴェンとラフマニノフ、ドビュッシーの曲を演奏して違いを説明してくださいました。
わかっているようで、わかっていない部分もありましたし、自分の演奏法よりキレイで、その作曲家らしい音がすると改めて考えさせられたこともたくさんありました。
個人的にはラヴェルの「水の戯れ」の演奏についてが興味深く、脱力してきらきらした音を出す弾き方と、少し手を堅くしてニュアンスを出すような弾き方の2種類を教えてくださって、私はどちらの奏法で弾いてるだろう?・・・と考えましたが、あまり、意識して弾いていなかったのでよくわからず・・。
でも、私は脱力してきらきらした感じが出るように弾いていた気がします。
今度、演奏を録音して確認してみることにします!
関本昌平先生は、ショパンコンクール4位入賞など華麗な経歴のピアニストです。
関本先生は、フォルテの弾き方について、下から上へ解放するような弾き方と、上から下へ、内に込めるような演奏について言及しました。
ショパンとベートーヴェンを演奏してその違いをはっきりと示してくれてわかりやすかったです。
また、音を集中して聴くために明かりを消して弾いてみるとどうなるか・・などもしてくださいました。
↑ 関本先生に、グループになって質問しているところ。
ピアノに座っているのが関本先生です。
ピアノの音色を、さまざまな角度から考える素晴らしいセミナーでした。
↑ カワイのSKモデルの紹介のパンフとCDのプレゼントがありました。
美しい音でピアノでピアノを演奏したいですね!
では、また明日[E:paper]