こんにちは。
金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。
些細な評価基準にこだわると、本質を見失ってしまいます。
「この人と付き合っておくと、得だ。」
「この人と付き合っておくと一目(いちもく)おかれるかも。」
「◯◯がないから、自信がない。」
「◯◯を持ってると、まわりから声がかかる。」
…というようなことは表面的なことです。
本質を見つめてみて下さい。
何ができてもできなくても、何を持っていてもいなくても、私達本来の「存在価値」は全く変わらないのです。
自分を大きく見せなくてもよいのです。
表面的なことを見て、近づいてくる人は、私達の本質は見ていないかもしれません。
何かをアピールしないと近づいてこない、認めてくれない人は、その程度の人だと思っています。
学歴、社会的地位や名誉、有名であること、人脈があること、お金があること、持ってる物、住んでいる場所など…。
そんなことでまわりの人を評価するのはやめています。

ピアノ講師の関係も同じです。
信頼できる先生仲間は、私がうまく演奏できなくても、次に繋がるようにアドバイスしてくれたり、演奏の手助けをしてくれたりします。
週明けにギロック協会の勉強会があるのですが、指のケガが完全じゃないので見学にしようと思ったら、、、
「バッハの右手だけでも弾きませんか? 左手は私が受け持ちます。」
と、優しい言葉をいただきました。
ギロック協会とは全国に支部があり、ギロック(作曲家)の曲を会員どうしで弾いたり、分析したりする組織です。
私の所属支部は、ギロックの曲の他に必ずバッハの曲の演奏があるんです。
左手を受け持ってくださると言った先生は、支部代表のN江先生です。
CDも出している、私とは別格の有名なかたです。
でも、N江先生は私を格下扱いしたりしません。(私とは比較にならない実力の差ですが。)
私も、有名でCDも出しているからお近づきになっておこう…などと思ったことはありません。
実力の差に関係なく、わからないことは質問し、一緒に弾いて欲しい時はお願いする。
そんな関係が続いています。
N江先生の人柄と演奏の素晴らしさに目を向けて、誠実にお付き合いしています。
先生の私生活にズケズケと入り込んだりしません。

何か大切なことを忘れていませんか?
難しいかもしれませんが、その人の本質を見極めてお付き合いしてみて下さい。
なんだか偉そうなことをかいてすみません。
人間観察…してみて下さい。
では、また明日[E:paper]