こんにちは。


金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。



どの教室も、教室の指導方針というのがあると思うのですが、私の教室は「楽しく」音楽に親しみ、感じる心を育てる。



音楽が一生の友になって欲しいと願って指導しています。



最近、「楽しい」にも度合いがあるし、生徒さんによって楽しく感じるレベルも違うと考えるようになりました。



例えば、Aさんは指導用のかわいいグッズや、カラフルなワークブックなどに興味をしめして、それらを使って楽しく進んでいます。



一方、Bさんはかわいいグッズ(教具)なども好きだけれど、それよりたくさんの曲を弾いたりするのが好きなタイプ。



子ども向けのソルフェージュ教材や、フラッシュカードなどで充分楽しめます。



年齢は同じ。



でも、楽しいと感じるレベルが違います。



どちらが良いというわけではなく、好みが違う、興味のあるものが違うということです。



私は指導に関して慎重派なので、導入の段階では楽しく、ゆっくりと進めていたのですが、生徒さんによっては、楽しければたくさんのことを要求してもよいのかも…と思うようになりました。



ゆっくり確実に、と思って指導していますが、可能な生徒には、少しやり方を変えてみようと思います。



何年か先になって、楽しく譜読みができて弾けるようになっていれば、導入のアプローチの仕方は皆、違っても良いと考えています。



私自身がもっと、柔軟な考え方をしないと生徒さんにも影響してしまいます。



それなりに育っているから、今の教え方でいいんだと決めつけず、新しいアイディアや、やり方を考えていこうと思いました。






↑ 音の階段。


音の高低とともに、イタリア音名も覚えます。
(見ればだいたいわかると思いますが、詳細の説明は控えさせていただきます。)




赤などのシールは、色音符のように決められています。



2〜3才児対象です。



これは、私の指導法ではありません。



池川 礼子先生の指導の一例です。



字が書けなくても出来る工夫がたくさんあり、何通りもの指導法を確立しています。



もちろん、低年齢の生徒さんだけでなく、高学年から先の生徒さんの指導法もしっかりとしています。



有名な先生は、指導の引き出しをたくさん持っています。



私ももっと柔軟にものごとを考えようと思いました。




アイディアは池川先生のものですが、生徒さんのお母様の手づくりのようです。










↑ 池川先生監修の教材。



大変、わかりやすく勉強になるお話を聞くことができました。



今は、たくさんの先生方がいろいろな方法で導入期の指導をなさっています。



自分の教室に適することだけ、参考にすれば良いのですが、情報量がとても多いので、適したものを選び出す目(力)も必要になります。



あれもかわいい、これは楽しそう、などと思ってあれこれ取り入れ過ぎて、統一性のない雑多な指導になるのは避けたいです。



よく考えて、自分の指導方針にあったもの、よく使う教材にあったものを取り入れていきたいものです。



教具などをそろえるのは簡単です。



それらを使って教えたあとの5年、10年先まで見すえて指導しなければいけないので、よく考えなければなりません。



とても難しいです。



しかも、生徒さんは皆、性格も個性も違います。



最終目的を忘れてはいけません。



音楽を楽しいと感じ、一生の友となるようなテクニックや表現力、知識を養ってもらいたい。



そこまで考えて教えなければ、本当に指導したとは言えないような気がします。



だから、いつも入会希望の生徒さんが来ると「この子を10年先まで指導することができるだろうか。」と考えます。



本当にまれに「この生徒さんは、私の指導方針と違う考え方のようで無理だわ。」と思うことがあります。



その時は丁重にお断りします。



なにごとも無理は禁物です。



自分に合わない生徒さんを無理して教えるのは、生徒さんに対して失礼だし、教えている私もつらく、長続きしないと思います。



教室の指導方針にあった生徒さんと共に、教室のカラーを明確にして皆で楽しく刺激しあいながら向上したいものですね!



ご紹介が遅れましたが、池川 礼子(いけがわ・れいこ)先生は、指導だけでなく、執筆活動、セミナー講師の顔をもつ多才な先生です。






↑ 『100のレッスンポイント』池川 礼子 著(音楽之友社)



本だけ読むのと、実際にお会いしてお話を聞くのでは大きな違いがありますが、長年の指導経験にもとづいたものですから素晴らしいと思います。








↑ 『ピアノを弾くための 音楽の見方』佐々木邦雄・佐々木恵子 共著(ヤマハ)



帯の「読む」「聴く」「奏でる」に惹かれて読みました。



読みやすくて、とてもためになる本です。

(池川先生も、この本を紹介していました。)


[E:clover] [E:clover] [E:clover]




来週、体験レッスンがあります。



素敵な出会いになることを願っています。







↑ ぶどう




みなさんも楽しい週末をお過ごしください。



では、また明日[E:paper]