こんにちは。


金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。



リトミックのディプロマAの試験について忘れないうちに記録として書きとめておこうと思います。



これから試験を受ける方々のために少しでも参考になれば幸いです。


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《 平成25年度 試験実施内容 》

✳︎ リズム課題

❶ 変拍子のリズムステップ(9小節)

与えられたリズムにメロディーをつけ、歌いながら指揮をして、ステップする。

(リズム譜は当日与えられ、10分間の予見&練習 有り)


リズムは、2/4拍子, 3/4拍子, 4/4拍子, 6/8拍子 が混ざった変拍子。



❷ 倍加半減のリズム

与えられたメロディー付きのリズム(ピアノ演奏)を聞いてステップし、審査員の合図により、(ステップのリズムは、そのまま持続し)そのリズムの倍、または半分の音価を持つリズムを手拍子する。

倍加 : 2/4拍子 2小節, 半減 : 4/4拍子 1小節 , を各1題ずつ出題。




❸ トランスフォーメーション

与えられた2小節のメロディー付きリズムを、指揮しながら1回ステップし、続けて、トランスフォーメーションしたリズムを、1回ずつステップする。


3/4拍子 → 6/8拍子 → 2/4拍子,

6/8拍子 → 3/4拍子 → 2/4拍子, を各1題ずつ出題。



ピアノ演奏法(即興演奏)

モチーフを発展させ、転調してまた元の調にもどる。

小節数は自由。


4〜5曲の課題の中から、当日1題を指定。




ソルフェージュ

リズム聴取(6/8拍子 8小節)と新曲視唱(4/4拍子または、6/8拍子 8小節)



ティーチング・ピアノ演奏(自由曲)

2・3・4拍子の具体的な活動例を挙げ、その活動に合った合図(かけ声)をかけながら、指示された拍子・小節数通りに演奏する。


活動例 : 手合わせ, ボールつき, 身体を左右に揺らすスイング, ボールころがし …など。



リトミックに関する筆記試験

事前配布のプリントから出題。



レポート提出

「リトミックに関するレポート」(2000字以上)

「ボディテクニックに関するレポート」の2本。



以上、リトミック研究センターでの試験内容です。



《 個人的な感想と注意点 》

変拍子のステップは、メロディーは単純なもので良いので、9小節のリズムを早く記憶する力と、即座に反応して、動くことができるように普段からのステップ練習や、各拍子の指揮をしっかり身につけておくことが大切だと思いました。


私は、練習ではうまくできていたのに本番は、身体が思うように動きませんでした。


緊張してうまくできないのも実力ですから、それに負けない集中力があったら良いと思います。



トランスフォーメーション

リズムパターンが何通りもあるので、それをひとつひとつ地道に練習することが大切です。



リズム譜を見ればすぐわかるのですが、いきなりピアノ演奏を聴いて、即座に拍子を変換することに頭も身体も反応しにくいので、やはり練習あるのみです。


リズム課題全般に言えることは、間違えずにできたから良いのではなく、美しい流れるようなステップ、アナクルーシスを感じるステップを目指すことのように感じました。



ピアノ演奏法(即興演奏)は、曲の形式(楽式)、和声進行など考えて演奏することが大事です。

借用和音は使用したほうが点数が高いと思います。



ティーチング・ピアノ演奏は、テンポキープ、アナクルーシスを感じさせる演奏をすることが重視されます。



簡単な演奏でも上記の2点に気をつけて、活動にあった演奏をすれば満点(100点)をとることも可能です。


平成25年度から、指導案のレポート提出がなくなりました。


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ディプロマBの試験についても、書いておきたかったのですが、月例研修会に参加しているかたと、教員養成校の生徒では、試験範囲が違うので、受験した先輩方に直接聴くのが良いと思います。


教員養成校でのディプロマBの範囲は、月例研修のかたの範囲より広く、たくさんあります。


レポートの本数、ソルフェージュの範囲、ピアノ演奏課題の数など、全てが多めです。



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当然のことですが、ディプロマAを取得しても、さらなる勉強が必要です。


ディプロマAは、リトミックのスタートラインだと思ったほうが良いと思います。



国際免許を持っている先生方は、ケタ違いに優れています。



私は、たぶんリトミック要素を取り入れた「ピアノのためのグループレッスン」のような形でしか教えないと思いますが、ピアノに支障のない程度に、リトミックの勉強も続けようと思います。



実践で教えながら成長していくのも良いことだと思います。



音楽を教えるのは難しいです。



些細なことも軽く扱わず、よく考えて、勉強して指導していきたいと思います。



ピアノ指導だけでも、ソルフェージュ、弾くときの姿勢、手の形、脱力、レガート奏法、表現力、など数えきれないほどの指導上の注意点があります。



楽しく、でも謙虚さを忘れずに勉強していこうと思います。






では、また明日[E:paper]