こんにちは。



金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。



脳には右脳と左脳があるのはご存じだと思います。



右脳は、イメージ脳と呼ばれ、図形、音楽、表情を読み取る、視覚的情報の把握、直感的思考などをつかさどっています。



左脳は、言語脳と呼ばれ、言語、会話、運動、読み書き、計算、論理的思考などをつかさどります。



左脳に蓄積された知識などを、右脳で処理したりと、両方とも同時に機能しています。



音楽は右脳で処理されますが、歌詞を聞いたとたんに、左脳で「言語」として処理されます。



私は昔から、J-POP、演歌などの日本語の歌詞を覚えたことがありません。(正確には、よく覚えられないのです、笑)



友人から「この曲の、ここの歌詞がすごくいいよね!」と言われても、「歌詞は聞いてない!」と言って、いつも驚かれました。




音楽は右脳だけで処理しているようですが、歌詞を聞かないって、曲の良さも半減しますね!(笑)



歌詞を聞いてないせいか、カラオケに行くと、歌える歌が少なくて困ります。(笑)



歌詞を見ても、メロディーが全く浮かんでこないんです。



でも、ピアノ教室で歌う、子ども向けの歌の歌詞は覚えて歌っています。



耳で聞いては覚えません。



楽譜を見て覚えます。



私は視覚的情報として右脳で処理しているみたいですね!





ピアノの楽譜を覚える暗譜は、楽譜が頭に浮かんで「今、2ページ目の終わりを弾いている」という感じです。



これは「写真記憶」と言うそうです。(右脳で処理しているもの。)



頭の中に浮かぶ楽譜を見ながら、メロディーの音名を心の中で歌っていたりしているので、右脳も左脳も使っています。



メロディーやリズムを聴いて書き取る場合は、そのメロディーやリズムの楽譜が頭に浮かびます。



難しい曲の場合は、当然ですか浮かびません。



メロディーの聴き取りの場合は、楽譜と一緒にドレミレド〜…などど音名も浮かぶので、やはり右脳も左脳も使っているようです。





自分は、どちらの脳をたくさん使っているか考えるのも楽しいです。



脳について少し興味を持ったら、本を読むのも楽しいです。(本を読む時は、基本的に左脳で処理します。)





↑ 『海馬 脳は疲れない』池谷裕二、糸井重里/共著


対談形式で読みやすい本です。



脳と記憶に関することを中心に書かれています。



ずいぶん前の本なので、もう絶版かもしれませんが。





↑ 『音楽する脳』 ウィリアム・ベンソン/著


かなり文字数が多めです。(専門書かな?)



とても興味深いことが書いてあるのですが、音楽を幅広く理解していないと、最後まで読めない可能性があります。





↑ 『ピアニストの脳を科学する』 古屋晋一/著



この本は、一時期ブーム?になったので
ピアノ関係者のかたは、ほとんどが読んでいるのでは…と思います。



イラストを使っての説明も多く、具体的でわかりやすい項目で読みやすいです。



音楽と脳の関係が楽しくわかりやすく書いてある良書です。





↑ 『音楽の根源にあるもの』 古泉文夫/著



民族音楽学者として有名な、故・古泉文夫(こいずみ・ふみお)さんの著書。



リズムや歌、民族について書いてある本ですが、P224から対談形式で、脳学者の角田忠信さんとの音と脳に関する内容や、音楽と言葉に関することなど興味深いです。



万人向けな本は、『海馬』。



プロアマ問わず、ピアノを弾いたことがある人や、ピアノに興味がある人なら『ピアニストの脳を科学する』かな〜と思います。



脳に興味がある方は、読んでみて下さい。



どの本も面白いです。



では、また明日[E:paper]