こんにちは。
金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。
先日、フェデリコ・モンポウ「歌と踊り」のレクチャーコンサートに行ってきました。
講師はスペイン音楽のスペシャリスト、ピアニストの上原由記音(うえはら ゆきね)先生。
モンポウはスペインの作曲家です。(1893~1987)
今年はモンポウ生誕120年。
日本では楽譜出版されていないので、まだ一般には知名度が低めなのかもしれません。
↑ 「歌と踊り」の楽譜。
左側はサラベールからの出版。
右側はウニオン・ムシカルからの出版です。
「歌と踊り」は全14曲。
モンポウの曲は、速度記号がイタリア語でなくスペイン語で表記してあったり、小節線がなかったり・・・と少し変わっています。
素敵な曲ですが、現代の作曲家ですので現代音楽としての美しさです。
叙情とリズムのコントラストがはっきりとした曲が多く、読譜はわりと簡単にできると思いますが、表現が難しいと感じました。
「歌」の部分と「踊り」の部分に分かれていますが、歌の部分はスペイン民謡をもとに作曲されているものが多いです。
↑ このCDを講座で聴きました。
*注・・・上の写真の手は、私の手ではありません。
このかたはピアノ講師ではなく、鑑賞するのが好きだとおっしゃっていました。(一緒にCDの写真を撮らせていだだいたのです。)
親指の第2関節のへこみを見ればわかりますね!
手の甲に何か文字が書いてある・・・(笑)。
楽しいかたでした。
CDは「カタルーニャ民謡集」で、歌手のロス アンヘロスさんが歌っているものです。
このCDの民謡をもとに「歌」の部分は作曲されています。
14曲目は、ピアニストのアリシア・デ・ラローチャに捧げた曲です。
ラローチャ演奏の「歌と踊り」のCDも発売されています。
モンポウの演奏で有名なピアニストは、上原由記音さん、熊本マリさんなどでしょうか。
私は熊本マリさんの演奏するモンポウも大好きです。
当日、上原由記音先生は、全曲演奏してくださいました。
素晴らしい演奏で感動しました。
11/28にも演奏会があります。 ↓
とても優しい雰囲気の上原由記音先生。
素敵な時間をありがとうございました。
秋は名演奏家による素晴らしいコンサートがたくさんあります。
やはり生演奏は素晴らしいので、なるべく足を運びたいと思います。
では、また明日[E:paper]