こんにちは。



埼玉県朝霞市、金田音楽教室のピアノ講師・金田陽子です。



立春を過ぎても寒い日が続きますが、春が近づいているのを少しずつ感じます。







クラシックの名曲が弾きたい…と言って、私の教室に来てくださった大人の生徒さんがいらっしゃいます。



15才までピアノを習っていて、また弾きたくなって始めたかたです。



有名な曲を弾きたいけれど、これと決めた曲がないので教えてほしいとのことでした。



ソナチネ程度のテクニックはあるようなので、弾ける曲の範囲は広いのですが、曲をおすすめする時に私の好みでかたよった選曲にならないようにしました。



私が弾いたことのない曲は、当然おすすめできないので弾いたことのある曲からになります。



一般のかたが思う有名な曲というのは、ほとんど弾いたと思います。



たくさんある曲から、生徒さんにあった曲をおすすめする責任の重さを感じました。



おすすめした曲から好みの曲を選ぶのは生徒さんです。



これは有名な曲だ!…と思っておすすめした曲を生徒さんが知らなかったり、難し過ぎて練習が大変だろう…と思う曲はおすすめしなかったりします。



20代の素敵な女性が弾いて納得する曲…というのを考えて選曲しました。






そんなことは当たり前じゃないかと思うのですが、意外と難しいことだと改めて感じました。



生徒さんの生活形態から練習時間がどのくらい取れるか考えて、レベル以上の曲を出すか、レベルより少し下げた名曲を出すか考える。



まだ、10曲〜15曲くらいしかお知らせしていませんが、その生徒さんの心に残ったのは以下の曲でした。


ショパン ノクターンop.9-2

ショパン ノクターン 嬰ハ短調(遺作)

ギロック 秋のスケッチ

ショパン 小犬のワルツ


でした。



ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」も気になったようですが…。



バッハなどのバロックから近現代の曲まで幅広く選んでおすすめしました。



でも、特に気に入ったのは以上4曲でした。



やはり、ショパンの曲は人気がありますね!



ギロックの「秋のスケッチ」は、簡単過ぎると言われるかな〜と思ったのですが、さらっと弾けそうだし綺麗な曲…とのことでした。



モーツァルトなどペダルが少なめの曲は、少し地味に聞こえるのか、難しいと感じたのか選びませんでした。



シューベルトやシューマン、ドビュッシー、サティなどもおすすめしましたが、ショパンには勝てませんでした(笑)。






でも、これから弾いていくうちに好みも変わるだろうと思います。



演奏技術や曲の解釈・表現法などを教えるだけでなく、曲の選曲なども含めて指導しなければならない…と思いました。



少し前までは、大人の生徒さんの場合「この曲が弾きたい!」と強い願望を持っているかたが多かったのです。



でも最近は、弾きたいけれど曲はよく知らない…という生徒さんが増えてきました。



時代とともに変化するのかもしれませんね。






昔は特に深く考えずに指導していましたが、最近は、教えるって意外と難しい…と感じるようになりました。



年を重ねて、指導歴が長くなってきて見えてくることや、感じることがあるのだなと思います。



長い指導歴を持つ優秀な先生方がたくさんいますので、私はまだまだです。



教えることはとても楽しいですが、奥深さを感じました。



気を引き締めて、これからも指導していこうと思います。



弾きたい曲が決まったら「楽譜はどうしたらよいのか?」と質問されました。



名曲集のような楽譜を買ったほうが良いのか、1曲ずつ買ったほうが良いのか、コピーをもらえるのか…など。



うーん、大人の生徒さんはいろいろ考えるのだな〜と思いました。



当然ながら、楽譜選び(購入のしかた)についてのアドバイスも指導者には必要なことですね。



楽譜選びについては、また次の機会に書きますね!




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では、また明日[E:paper]