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辛いストーリー展開に気が乗らなくて…かなり時間が空いてしまいました汗

諸事情により、画像少な目です。

 

 

前回、ボンヒ父とジウク両親が同じ火事で亡くなった事に気付いたボンヒが、ジウクに別れを告げた所で終わっていました。

 

では、遅くなりましたが31話です。

 

星ネタバレになっているのでご注意下さいね星

 

手を繋いで公園を歩くジウクとボンヒ。

ボンヒの微笑みに不安を感じるジウク。

お前は今、何をしようとしているのだろうか?

足を止め、真剣な表情でジウクを見つめるボンヒ。

宣告…。

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繋いでいた手を無理矢理離したボンヒの口から出た言葉…。

『私たち、別れましょう。』

しばらく言葉が見つからないジウクでしたが…

『いつ…いつ分かった?』

『じゃあ、ノ弁護士さんはいつから分かっていたんですか?私の父について。』

『最近だ。』

『それなのに、なぜ話さなかったんですか?どうして一人だけで苦しんでいたんですか?』

『俺には関係ないから。』

『何が関係ないんですか!?』

『ただ、全部関係ないから、俺には。ボンヒ、お前の父親がどんな人でも…俺には関係ない。』

『私には関係があったら?』

言葉に詰まるジウク。

 

『聞いてるんですよ。私には関係があったら?』

『じゃあ、一度聞いてみよう。話してみろ。何がどれくらい関係があるのか、あれば何が違うのか?聞いてみよう。』

『辛いです。』

『何が?』

『私のせいでノ弁護士さんが苦しむのを見るのが、私はすごく辛いんです。』

『そうか、俺がそうしないようにする。あとは?』

『私のお父さんはノ弁護士さんが考えているような、そんな人ではありません。でも、私はそんなふうに主張することが出来ない。』

 

ボンヒから視線を逸らして考えるジウク。

『そうか。それは考えてみよう。それから、あとは?』

『ただイヤなんです!全てのこの状況が!言っている事が分かりませんか?別れましょうって!つべこべ言わずに、お願いだから私を離して下さい!』

『俺もイヤだ!』と、首を横に振るジウク。

『今お前が何を言っているのか俺は分からないし、お前が何を言っても…俺は絶対にお前を離さない!イヤだ!』

ジウクを睨んで首を振るボンヒ。

『意味ありません、そんなことしても。どんなに捉まえても、私は行くから。』

そう言って、ボンヒはジウクに背中を向けて歩き始めます。

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静まり返った世界に、コツコツとボンヒのヒールの音だけが響き…

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身動き一つせず、遠ざかって行く後姿を見つめるジウク。

 

表情一つ変えず冷静に話していたけれど、ジウクから一歩離れていく毎にその表情は崩れていき…

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涙と泣き声を必死に堪えるボンヒ。

 

 

 

トボトボと街を歩いていたボンヒですが、ふと足を止め『良くやった!これで良いのよ。間違って…いいえ!良くやった!』と、自分に言い聞かせます。

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『どこに行けば?』と、泣きながら途方に暮れるボンヒです。

 

 

一人、事務所に帰って来たジウクは…ボンヒの部屋を見渡して、そっとそのドアを閉めます。

 

 

 

チャイムの音がして、玄関へ向かうジヘ。

『どちら様ですか?』と、ドアを開けると、そこにはボンヒの姿がびっくり

『何よ!?あんたが何でここにいるのよ!?』と、驚くジヘにニンマリと不敵な笑みを浮かべるボンヒ。

『泊めてよ、ナ検事!』

その言葉に、何も言わずにドアを閉めようとしたジヘでしたが、すかさず足でドアを止めるボンヒ。

そのままジヘが止めるのも聞かずに強引に家の中に上がり込みます。

 

 

驚くジヘに、事情があって当分ここで暮らす。お母さんの家には一部屋しか無いし、一度家を出たのにまた親の家に戻るなんてできないじゃない?この歳で。そうでしょう?と、もっともらしい事を言うボンヒ。

 

『それはそうだけど、それがなんで私の家なの!?』と、訳が分からないジヘ。

 

ジヘが何を言ってもお構いなしに『私はこれだけで十分よ。あんたは自分のベッドで寝て!』と、強引にソファーを陣取るボンヒ。

 

『ちょっと!ベッドも私のだし、このソファーだって私のなのよ!ねえ、あんた私のこと嫌いよね!?そうでしょう?』

『うん。すっごく嫌い。』

『私もよ。私もあんたがすっごく嫌い!なのに何で私の家なのよ!?あんたの好きな人の家に行きなさいよ!』

やれやれ…と言う様に『ねえ、好きな人の家に行って迷惑をかけたら申し訳ないでしょう?でも、嫌いな人の家に行って迷惑をかけるのはどういう事だと思う?』と、じ~っとジヘを見つめるボンヒ。

少し考えて『あんた、いま復讐しようとしてるんじゃない!?』と、呆れるジヘ。

満足気に頷き『あんた私に返さないといけない借りが多いでしょう?あんたの悪行を言おうか?』と、ジヘを脅迫。

『いいえ!』と、言って諦めるジヘ。

 

 

『だけど、あんたも使い道があるわね。私すごく惨めで辛かったのよ。あの人の心を傷つけて…。今日一日中、私は正しかったのか、そうでなかったのか。マトモなのかおかしくなったのかも分からず…。本当のコト言うと…死にたかった。でも、あんたを見てると生きる意思がまた湧いてきた。戦闘意思、そういうのがあるじゃない?「あ~、あいつが生きてるのに私も生きなきゃ!」こういうの!?』

『ちょっと!』と、怒るジヘに、今すごく辛いから黙ってて…と、泣きそうな顔になるボンヒ。

それを見てハア~っと諦めたように大きな溜息をつくジヘ。

 

 

その夜、ジウクの事ばかり思い出して、なかなか寝られないボンヒ。

ほんの少し前の事なのに…まだ始まったばかりだったのに…。

『俺たち…絶対に別れないでいような、ボンヒ。俺がどこかに行けと言っても…行くな。』酔って言っていたジウクのその言葉の意味が今さらながら分かって…ボンヒの瞳から止まることなく流れる涙。

 

 

 

翌朝、具合が悪そうなボンヒ。

ジヘに体温計を借りて熱を測りながら『あんた車を持ってる?運転手は必要じゃない?私、運転が上手なのよ。』と尋ねます。

『必要ない!』と、呆れるジヘ。

体温計を見てみると37度。そのくらいなら正常よ…と、ジヘに言われて『そんなはずないのに…。』と、呟いているとメールが届きます。

「会議時間変更10時30分」と、ジウクからのメール。

 

出勤するのを嫌がるボンヒに『あんたまだ分からないの?あの変わったおかしな会社以外に、あんたを受け入れてくれる会社があると思う?無いわよ!自分の気持ちはおいといて、出勤しなさいよ。私はあんたの恋愛には関心も興味も無いけど、恋愛より先に生きないといけないんじゃないの?今みたいに、一生そうやって他人に頼って生きて行くの?』と言って、仕事に向かうジヘ。

この二人、お互い嫌い同士だから遠慮なく思った事をポンポン言い合うから面白いwww

 

気が進まず、迷いながらも事務所へ向かうボンヒ。

 

事務所のドアを開けるとすぐにジウクがやって来ます。

『ついて来い。』と言って、ボンヒの前を通り過ぎるジウク。

 

『他の人はどこかに行かれたんですか?』と、ジウクの前に立つボンヒ。

『ああ。』と言って、その元気の無い顔を少し驚いたように見つめるジウク。

 

『これを…。』と、辞表をジウクに差し出すボンヒ。

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辞表を見つめるジウク。

『実は、ここに来るまで本当に迷いました。これを出すか出さないか。でも、こんな結論が出て申し訳ありません。今まで有り難うございました。』と、頭を下げます。

 

そんなボンヒの前に契約書を出し『無意味な悩みだったな。これは契約書だ。契約書によると二年契約だ。出て行きたければ契約期間が終わってから出て行け。公私を分けられると期待していたけど、俺の期待が大きすぎたか?今日は私的な話はせずに公的な話だけをしよう。私的な話は俺がまだ整理が全て出来ていないんだ。』と、一方的に話すジウク。

 

ハ~っと溜息をつき『ウン・ボンヒさんは仕事を甘く見ているのか?』

『そんな事はありません!でも、状況が…』

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『俺が言っただろう?公私を分けろって。仕事をそんなに簡単に手放すな。そこにあるウン弁護士の席を軽く考えるな。お前が信頼して、お前を信頼している人たちを裏切るな!』

そう言ってボンヒの机を指差すジウク。

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『仕事のことは、申し訳ありません。だけど、こんな状況の中で何も無かったように働く事は簡単ではありません。ノ弁護士さんだって簡単ではないはずです。私を見る度にお父さんを思い出して、その度に私に申し訳なくなったり、お父さんに申し訳なくなったり…辛くなるはずです。』

 

『それで?』

『だから…だから辞めるとお話ししているんです。』

『いいや。お前は今、行きすぎている。それは俺の問題だ。俺が何とかする。だから、ウン・ボンヒさんは、ウン・ボンヒさんの問題だけを考えろ。』

なかなか引こうとしないジウクに途方に暮れるボンヒ。

 

『じゃあ、一旦こうしよう。俺が休暇をやる。休んでいる間に合理的かつ理性的に考えてみろ。俺も考えておく。これは俺にできる限りの最大の譲歩だ。返事は?』

『分かりました。』

『よし…行け。』

 

ジウクに頭を下げて出て行くボンヒ。

パタン!とドアの閉まる音がして…

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ボンヒが机の上に置いた辞表を手に取り破り捨ててしまうジウク。

 

 

 

そして、ジウクは検事長のもとへ向かいます。

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両親が亡くなった放火事件について気になる事がある。私の両親はなぜ殺されたのですか?…と、事件の担当検事であったチ検事長に尋ねるジウク。

 

『そのくらいの事は知っていると思っていたが?検察の起訴に不満を抱いた報復殺人事件。』

『ですが、私にはそれが納得できません。当時、被疑者のウン・マンスさんはごく些細な暴行事件に巻き込まれただけでした。だけど、それぐらいの事で、起訴されたからと検察に対して報復するなんて常識的にも…』と言うジウクを途中で遮る検事長。

『私がそんな事どうして分かるんだ?私が分かっているのは、ウン・マンスが検察にずっと抗議していて、そしてある日、お前の家の火災現場で死体で発見されたという事だけだ。』

 

ジウクは検事長の言葉を少し考えて『でも、どうしてそれだけの事でウン・マンスさんが犯人だと断定する事ができたんですか?その他に手がかりや証拠があったんですか?』と、納得がいかない様子。

 

『それは、お前だ。』その言葉に『えっ!?』と、驚くジウク。

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『分かるか?この人はお前の父さんと母さんを殺した人だ。分かったか?』

幼いジウクにマンスの写真を見せながら、そう言っていた検事長。

 

 

『お前が言ったんだ。この男が火をつけて、この男が僕の家族を殺したと。お前が言ったんだ!』

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『わ、私がそう言ったんですか?』と、呆然とするジウク。

『もう、気になる事は分かったか?』と、話を終わらせる検事長。

 

 

検事長の部屋を出て、放心状態で廊下を歩くジウク。

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一体…俺は何を見たんだろう?

炎の中で泣いているジウクに近付いてくる男。

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ジウクを見下ろしている男の顔は、やっぱりボンヒ父の顔で…。

 

 

ジヘが帰って来ると、ドアの前で沢山の荷物と一緒に座り込んでいるボンヒの姿。

『ちょっと!』と、驚くジヘに力なく笑いかけるボンヒ。

 

 

その夜、やっぱり具合が悪そうなボンヒ。

ソファーに横になりながら熱を測ってみるも、また37度。

 

『一度だけ見てみようかな…』と、呟いてスマホを手に取ります。

 

別れを告げる前に、写真と間違えて撮った動画。

『これ、動画だぞ。』とツッコむジウクと驚いている自分の顔が可笑しくて…。

ほんの数秒のその動画から聞こえて来るジウクの声、そして笑顔。

何度も何度も見てしまうボンヒ。

 

 

 

翌朝、会議でボンヤリしているジウク。

ハッとして、依頼されている案件について話し始めます。

ジウクの様子に気付いているパン係長とウニョクですが、知らん顔で会議を進めています。

 

でも、この人は違います。

『お前たち…喧嘩したのか?別れたのか?』と、また会議の流れを止めるピョン代表。

 

『ああ…。よく気が付くと言うべきか、付いていないと言うべきか?』と、呆れるパン係長。

『ついていないと見るべきでしょう。』と、ウニョク。

 

『いや、証拠不十分あいつが、自分から休暇をとるようなヤツじゃないだろう?そうじゃないか?』と、気にせず尋ねるピョン代表。

『そうですね。だからピョン代表も休暇を。休暇にどうか行って下さい。』と、ジウク。

『長期間が良さそうですね。いかがですか?』と、ピョン代表を見つめるウニョク。

『口を閉じるよ。行くあてが無い。』と、大人しくなるピョン代表www

 

パン係長の隣の空席を見つめるジウク。

 

 

 

また、別の日。

会議を進めていると『証拠不十分と仲直りしていないのか?』と、また口を挟むピョン代表。

黙るジウクを見て『情けないヤツめ!俺がお前を間違って育てたようだな!』と、忌々しそうに呟いて会議室を出て行ってしまいます。

 

『私が(代表に)必ず休暇をとらせて来ます。』と、席を立つパン係長。

『絶対ですよ!』と、声をかけるウニョクに『長期休暇!』と、ガッツポーズで出て行きますwww

 

 

 

まだ具合の悪いボンヒ。

何回熱を測っても、体温計には37度の表示。

 

グッタリとソファーで横になっているボンヒに『ねえ、ウン・ボンヒ!あんた一日中寝てるわね。起きなさいよ!追い出すわよ。』と、声をかけるジヘ。

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でも、身動き一つせずに目を閉じているボンヒの体を揺さぶると…ボンヒの体が熱い事に気付きます。

慌てて額に手をあて、その熱さに体温計が故障している事がわかるジヘ。

ジヘの呼びかけにも全く反応しないボンヒ。

 

 

ジヘから連絡を受けて病院へ駆けつけるジウクとウニョク。

結局、ボンヒは40度の高熱を出していました。

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ジヘからボンヒの容態を聞いたジウクはボンヒのベッドに走ります。

 

 

仕切りのカーテンを開けると、そこにはベッドにグッタリと横たわっているボンヒの姿。

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ボンヒに手を伸ばしたジウクですが、暫く迷った後その手を下ろしてしまいます。

 

その時、ボンヤリと瞼を開けるボンヒ。

慌ててボンヒに顔を近づけて『ボンヒ…。』と、声をかけるジウク。

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ジウクの顔を見つめて、嬉しそうに微笑むボンヒ。

『これ…夢じゃなければ良いのに…。』と、小さな声で呟きます。

『そうだ。夢じゃない。』

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優しく見つめるジウクに両手を伸ばし、その両頬を包み込むボンヒ。

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そのままジウクの顔を自分に引き寄せて…そっとキスをします。

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夢の中(と本人は思っている)では、ジウクに素直になれるボンヒなのです。

 

 

 

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何だか、聞いていても辛いセリフを文字にするのも辛いものですね…ショボーン

でも、この山を越さないことには先に進めないのでウインク

 

じつは、昨日の夕方には文章が仕上がっていました。
夕飯の片づけが終わり、お風呂に入るまでにUPしようと画像をゴソゴソやっていたら…10時で記憶が途切れ、気が付くと12時過ぎびっくり
スマホを握り締めたまま座った状態で爆睡していましたガーン
せっかく昨日のうちに完成させようと思っていたのにえーん


怪パトとは全く関係ないのですが…数日前、次男を迎えに駅に向かっていると夕焼けが凄く綺麗で。
image思わず車を停めてパチリ。
慌てて運転席から撮ったので、アングルとか全く無視の写真ですが汗
しかも信号機がメインみたいになってるガーン
写真のセンス全くなしデス。

今日からお盆ですね。
夕方早めにご先祖様を迎えに行って来ます。
近所のお寺に行って、長めのお線香に火をつけて、それを握り締めて帰って来るんですよ。もちろん徒歩で。
お盆最後の日は、家でお線香に火をつけてお寺に持って行くんです。ご先祖様をお寺に送って行くんですよ。
こんなふうにご先祖様を迎えに行ったり送って行ったりするって、嫁いで来て初めて知りました。

 

お盆休みの皆さんは、事故に気をつけて楽しい休暇を過ごして下さいねお願い

 

 

では、最後までお付き合い頂いて有り難うございましたニコニコ

 

 

 

 

画像お借りしました。