今回、予想以上に文字数が多くなってしまったので画像と私の心の声は少なめです。
では、26話です。
ネタバレになっているのでご注意下さいね
パン係長の病室。
居眠りしているピョン代表や仕事をしているウニョクとは違い、ジウクの事が気がかりで仕方ないボンヒ。
そんな時、ボンヒに電話がかかってきます。
その電話は警察からでした。
ウニョクと共に警察署に駆けつけたボンヒは、刑事の前に並んで座らされているジウクとヒョンスを目にします。
子供じゃあるまいし…と、顔を怪我している二人を見て呆れている刑事。
『担当弁護士として本当にお恥ずかしい…。』と、刑事に挨拶をするウニョクとボンヒ。
二人が示談に応じないから、ウニョクに早く解決してくれ…と、困っている刑事さん。
ヒョンスに殴られて切れた口の端を見せ、すごく痛いから示談にしたくない…と、ジウク。
ヒョンスも絶対に示談にしない…と、ムキになります。
刑事さんは『この忙しいのに…』と、いつまでも平行線の二人を留置所に入れてしまいます。
車でどこかに向かうウニョクとボンヒ。
ボンヒは運転するウニョクに『今、私たち…どこに行くんですか?チ弁護士さん。』と、尋ねます。
『悪い事しに行くんだけど…仲間に入りますか?それとも外れますか?』と、ニヤっとするウニョク。
あるアパートに到着した二人。
車から降りたウニョクはアパートを見上げて少し前の出来事を思い出します。
留置所に入れられたジウクから、ある事を頼まれていたウニョク。
『何か見つけろ。』と、ウニョクに言うジウク。
『何も無ければ?抜かりが無いヤツだろう?』と、聞き返すウニョク。
そんなウニョクの顔を黙ってジ~っと見つめるジウク。
ボンヒに『行こう!』と、目で合図してアパートの中に入って行くウニョク。
ある部屋の前で立ち止まります。
それはヒョンスの部屋でした。
ジウクは見張りの警官の机の上にある所持品が入った箱の中から、ヒョンスの部屋の鍵を盗み出すようにウニョクに指示していました。
今なら確実にヒョンスが帰宅する心配なく部屋の中を探せるからね!
ジウクが意味する事を理解して、通りがかりにわざとぶつかって机から箱を落とすウニョク。
床に散らばったヒョンスの所持品を拾い集めながら鍵を盗み出す事に成功します。
ポケットから取り出したヒョンスの部屋の鍵を得意気に見せるウニョクに呆れるボンヒ。
二人は鍵を使って、部屋の中に入ります。
ちゃんと手袋をして靴にもカバーを被せて…。
綺麗に片付けられたヒョンスの部屋の中をくまなく探す二人ですが、証拠になるような物は何も出てきません。
台所に入ったウニョクは、流し台の上に置かれている包丁を見つめます。
『もしも…もし、何もなければ…作らなければ。チョン・ヒョンスの指紋がついた…凶器を。』そうウニョクに言っていたジウク。
その言葉を思い出しながら…ボンヒの隙を見て、いくつかある包丁の一つを上着の内ポケットに隠すウニョク。
その頃、パン係長の病室では…ピョン代表がパン係長に話しかけていました。
『おい、パン。お前をこんなふうにしたヤツを捕まえようと、あの子たちがすごく頑張ってるぞ。早く起きろ!おい!お前の小便の世話は、俺は出来そうに無いぞ!この野郎。おい、起きろよ~!あいつら、見つけられればいいが…。』そう言って溜息をつくピョン代表。
翌朝、示談の合意書にサインをするジウクとヒョンス。
『こんなふうに示談にするなら、昨日のうちにすればどれだけ良かったか。』と嫌味を言う刑事さんに謝り、ジウクを連れて帰るウニョクとボンヒ。
部屋を出る前、お互い睨み合うジウクとヒョンス。
事務所に戻ると、ヒョンスの部屋から持ち出した包丁とパン係長とイ・ジェホの血が付いたシャツ?をジウクの机の上に並べ『この包丁に二人の血を付ければ、チョン・ヒョンスを犯人にする完璧な証拠になる。』と、言うウニョク。
ええ〜っ⁉︎あかんやろ
『ああ、その通りだ。犯行に使われた凶器と大きさが似ているかは大きな問題にはならないだろう。』と言うジウクですが、ウニョクはちゃんと同じような大きさの包丁を選んで持って来たようです。
ウニョクに『これを本当に使うのか?』と尋ねられ、ジウクは『おそらく。』と、頷きます。
『これは証拠の捏造で、違法だ。5年以下の懲役か700万Wの罰金だ。それだけじゃない。弁護士資格を失う事もあると分かってるのか?』
『分かってる。』
『分かっていながらするのか!?』と、呆れるウニョク。
『ああ、分かっていてするんだ。』と、決心は固い様子のジウク。
『おい、ジウク!』
『自分でやったと言ってるのに、チョン・ヒョンスを犯人にする証拠が無い。それじゃあ、どうする?俺たちはどうしないといけない?俺はどうしなければいけないんだよ!?見守らないといけないのか?チョン・ヒョンスをやりたいようにさせて、チョン・ヒョンスが人を殺すのを見てろって!?』
『もう少し探してみよう!』
『探してみて何も出てこなかったら?』
『それは後の問題だろう?』
『そうだ。これは後でする事だ。俺たちが何も打つ手がない時に…打つ最後のカードみたいな物だ。』
『良いだろう。じゃあ、俺がやるからお前は外れろ!これは俺が捏造するために持ち出した物だ。お前じゃないだろう?お前は正義感の強い検事だったじゃないか⁉︎覚えてないのか⁉︎』
『これは俺がお前にさせた事だ。俺がやる。お前は外れろ。』
頑ななジウクにウニョクが困っていると『それじゃあ、私がやるのが一番ですね。私は牢屋に入ったことが一度あるじゃないですか。一度だろうが二度だろうが。私がやります。』と、二人の前に現れるボンヒ。
思わず黙り込んでしまうウニョクとジウク。
『病院にいないといけないんじゃないか?』と、話を逸らすウニョク。
『さっき行ってきました。ピョン代表さんが帰れって。』
『ウン・ボンヒ、これは…』と言うジウクを『もし、やる人がいるとしたら…私がやります。私のせいだから。』と、遮るボンヒ。
ボンヒを見つめるウニョクとジウク。
『最初から、始まりは…全ては私のせいだったから。私がチョン・ヒョンスを引き込んだから。』
ボンヒのその言葉に、頭を抱えるジウク。
みんな…それぞれにそれぞれの事由があった。
事件の夜、パン係長はピョン代表と一緒に飲む約束をしてました。
でも『医者に酒を止められた』と、約束を取り消したピョン代表。
ピョン代表は『俺があの日、約束を取り消していなかったら…。』と、責任を感じていました。
ピョン代表からの断りの電話を切った後で『助かった〜!』と、喜ぶパン係長が笑えた
ジウクとボンヒに『違います。俺のせいです。』と、言うウニョク。
ウニョクはあの日…ジウクが止めていたにも関わらず、パン係長がチャンホと一緒に写っている写真の男を調べている事に気付いていました。
だけど、それを止めなかったことをウニョクは後悔していたのです。
パン係長の病室を訪れるウニョク。
ウニョクにベッドの側の椅子を譲ってソファーに腰掛けるピョン代表。
椅子に座り、パン係長の顔を見つめて…
『俺がもし、あの時止めていれば…。』
そんな事を考えながら、パン係長の手を握り締めるウニョク。
事務所で、パン係長の机を見つめるボンヒ。
溢れてくる涙を堪えきれず、その場にしゃがみ込んでしまいます。
膝を抱えて泣いていたボンヒですが、ジウクが近付いてくるのに気付いて慌てて涙を拭います。
ボンヒの頭を撫でてその肩に優しく手を回し、隣にしゃがんで…
『俺たち「お前のせいだ、俺のせいだ」…そういう事を言うの止めよう。特に「自分のせいだ」…そいうの。』と言ってボンヒを見つめるジウク。
私だけが後悔していると思っていたけど。
私だけが自分を責めていると思っていたけど…。
そんな事を思い、ジウクに頷いて涙を拭うボンヒ。
その頃、学校の運動場にやって来たヒョンス。
石段に腰掛け、イヤホンをつけて音楽を聴いています。
ふと、隣に目をやると…一人の少女が隣に座ってヒョンスを見つめています。
同じようにイヤホンをつけて可愛らしくヒョンスに笑顔を向けるその少女。
少女の笑顔を見つめながら、ヒョンスも少し悲しそうに微笑みます。
幸せそうに笑う少女のその髪が、風に揺れた瞬間…
ヒョンスの目の前から消えてしまった少女。
イヤホンを外したヒョンスの瞳から零れ落ちる涙。
立ち上がり、学校を後にするヒョンス。
少女が座っていた場所には一輪のバラが…。
いつも狡猾で憎ったらしいヒョンスですが、この少女を想っている時のヒョンスは見ていると切なくなります
家に帰って来たヒョンスは、すぐに部屋の中の変化に気付きます。
棚の上に置かれた箱や机の上に置かれている本の僅かなズレ、ソファーに置かれたクッションの傾き具合。
部屋を出た時に見たその光景との、ほんの少しの変化に気付いたヒョンス。
その変化が何を意味するのか…?
昨日、なぜジウクが殴ってきたのか…?
なぜ示談に応じなかったのか…?
それら全てを理解したヒョンスは『それで、そうだったんだな…ノジウクさん。ふ~ん、面白いな。』と、呟きます。
パン係長の事件について会議をするジウク。
今日はユジョンも参加しています。
皆に事件当日は配達をしていたと言うヒョンスのアリバイを報告するボンヒ。
配達を受け取った人たちによるとヒョンスはヘルメットを被ったままだったので、誰もその顔を見ていないし話もしていない…おそらく身代わりを立てていたのでは?と。
『そうだとしても、防犯カメラや携帯電話の記録は科学的に見ても完璧なアリバイになるわ。そういう推測は何にもならない。』と、ユジョン。
貯水タンクの二人目の解剖結果を尋ねるジウク。
『二人目の遺体は腐敗が酷く、まだ身元も判明していない。そして、ヒョンスに繋がる物証やDNAみたいな物も出ていない。あ、パン係長の服からもまだ何も出ていないわ。』と、ユジョン。
その報告にガッカリするボンヒですが『あっ、そうだ!私がこんな物を見つけたんです。』と、一冊のメモ帳を取り出します。
パン係長の机の上にあったそのメモ帳には、人の名前や住所、電話番号などが書かれていました。
ボンヒがそこに書かれた名前の人たちを調べてみると、その人たちはコ・チャンホと関係があるようで、チャンホと出身地や出身校が同じでした。
『そうなんですか?じゃあ、僕と調べましょう。』と、ボンヒに言うウニョク。
『そんなことしないで…検察に渡して。民間人じゃない。』と、ユジョン。
『その民間人と仕事してるじゃない。』と、ボソッと呟くボンヒ。
キッ!とボンヒを睨みつけて『それにしても、どこかに明確な物証が出て来ないかしら。凶器でも出て来れば良いのに…。』と、ボヤくユジョン。
その言葉を聞いて、思わず顔を見合わせる三人。
パン係長の病室を訪れるジウク。
ピョン代表は相変わらずソファーでお昼寝中
パン係長の側で考え事をしているジウクにメールが届きます。
登録されていない番号から届いたそのメールには、病室のベッドに横たわっているパン係長や、ボンヒが公園で座っている所や、ヒョンスが事件当日配達した相手に話を聞いているボンヒの姿などを隠し撮りした画像が!
画像を見たジウクは血相を変えて病室を飛び出します。
外に出て走り出そうとしたジウクに『ノ弁護士さん。』と、後ろから声をかけるヒョンス。
不敵な笑みを浮かべるヒョンスを見て、険しい表情で肩で大きく息をするジウク。
誰もいない所にヒョンスを連れ出し、壁に叩き付けるジウク。
クスクスと笑いながら『ああ、何で弁護士がこんなにずっと暴力的なんだ!?』と、言うヒョンス。
『ああ…。近くで会いたかったから。』と、ヒョンスの顔に自分の顔を近付けるジウク。
ヒョンスの『離せ!』という言葉に、一度はヒョンスから離れたジウクですが…またすぐヒョンスを壁に押し付けます。
『おい!俺たち示談にしたんじゃなかったか⁉︎お互いを構わないって!違うか⁉︎』と、ヒョンスを睨みつけるジウク。
ジウクの手を振り解き『ああ、そんな事を言う人が、あんなふうに許可もなく俺の家に入って物を触ったりしたのか?』と、呆れたように笑うヒョンス。
『誰が?俺が⁉︎いつ?』と、惚けるジウク。
ハハっと呆れて笑うヒョンスですが、急に真顔になり『おい!お前が俺に先に手出ししなければ、俺は絶対に先に手を出さないって言ったよな⁉︎時間も無いってのに、お前が何でずっと俺を構うんだよ⁉︎最初から…あんたみたいな人間たちが、するべき仕事をキッチリ処理していたら、俺がここまでする事は無かったんだ!捕まえなきゃいけない人間たちをちゃんと捕まえず、放したらいけない人間たちを放したりするから俺がここまでやってるんだ!マジで、マジでムカつく‼︎』と、怒りをぶつけるヒョンス。
ヒョンスの言葉を黙って聞いているジウク。
ハ〜!っと大きな溜息をついて『ノ弁護士さん。俺はね…正しい事をしてるんですよ。俺がやっている事は、当然しなければいけない事なんですよ。分からないですか?』と、ジウクを見つめるヒョンス。
その頃…パン係長のメモに名前のあった人たちに会っているウニョクとボンヒ。
ウニョクが最初に話を聞いた男性はウニョクが出した写真を見て、チャンホは知っているが両隣の人は知らない…と。ヤンシェフとヒョンスの写真を見ても知らないと答えます。
ボンヒが会った男性はヤンシェフを知っていました。
噂でヤンシェフが高校生の時に何か問題を起こして留学したと聞いたが、何をしたのか留学したのがいつだったのかまでは知らない…と、ボンヒに話します。
ウニョクが次に会った男性は、チャンホやヒョンス、ヤンシェフの事は知っていたようですが、ずいぶん昔の事だから何も覚えていないと答えます。
挨拶をして立ち去ろうとするウニョクを男性が呼び止めます。
『ところで…一体何があって、そいつらの事を調べているんですか?』と、尋ねる男性。
何も答えず、じっと自分を見つめるウニョクの視線に気付いた男性は『いや。パン…何とか言う係長さんが電話してきたり、弁護士さんがこんなふうに俺を探して来たりするから気になって。』と、慌てて言い訳します。
自分の部屋で、パン係長とジェホの血を付けた包丁を見つめているジウク。
ジウクはボンヒを捕まえるために凶器を捏造してボンヒの自宅に隠した検事長の事を思い出します。
以前接見室で、ヒョンスが女性を助けるために殴り殺しかけた男の写真を見せて『これは犯行を止めようとしたのではなく、審判というもうのだ。』と、ジウクが言った時『それのどこが悪いんですか?』と、言っていたヒョンス…。
そして、さっき『俺はね…正しい事をしてるんですよ。俺がやっている事は、当然しなければいけない事なんですよ。』と、言っていたヒョンス…。
そんな事を思い出しながら…突然立ち上がり、包丁が入った袋を掴んで階下に下りていくジウク。
そして、事務所に戻って来ていたウニョクとボンヒに『これは廃棄するから。』と包丁を見せて自分の机に向かいます。
驚いてジウクの後を追いかけるウニョクとボンヒ。
二人に向かって『だから…これは永遠に使わないって言うことだ。』と言って、ジウクは包丁が入った袋を自分の机の引き出しに入れてしまいます。
それを見て安心した表情を浮かべるウニョクとボンヒ。
少し言い辛そうに『ちょっともどかしいけど、正攻法で行こう。そうでないと、同じだろう?あいつらと。』と言うジウク。
『よし、ゆっくり行こう。』と、ウニョク。
『私も賛成です。』と、ボンヒ。
『チョン・ヒョンスは今、また違う事を計画しているはずだ。』と、予想するジウク。
『ターゲットが誰なのかハッキリ分かりませんが、個人的な復讐だという事は確実ですよ。』と、ボンヒ。
『そうだとして、過去に法の網をくぐり抜けたか、または軽い刑を受けた事件があったはずだ。』と、ジウク。
『その通りだ。パン係長さんが調査している人物の中に、ちょっと気になる人物がいたんだ。』と、ウニョク。
『チャ検事に協力を頼め。だから、俺が言いたいのは…パン係長さんの件を忘れずに、みんな気をつけてくれって事だ。分かったか?』と、立ち上がるジウク。
『もちろん。』と、答えるウニョクと、ジウクを見てうなずくボンヒ。
台所のテーブルの上に置いた両手を握り締めながらうな垂れているジウク。
そこにやって来たボンヒ。
強く握り締めている自分の手に置かれたボンヒの手に気付いて、顔を上げるジウク。
もう片方の手をジウクの肩に置いて『良くやりましたね。よくお考えになりましたね、ノ弁護士さん。ステキです。』と、ジウクを優しく見つめるボンヒ。
体を起こしてボンヒの手を自分の頬に押し当てるジウク。
そんなジウクの肩を優しく叩くボンヒ。
街を歩くウニョクが最後に話を聞いた男性。
『ヤンシェフも死んで…チャンホも消えて。ジェホ、あの野郎も死んで。まさか…。』と、足を止める男性。
『クソっ!』と、呟いて再び歩き始めた男性の後ろに…
その後姿を睨みつけているヒョンスの姿が((((;゚Д゚))))
白い手袋をつけて、ジウクの机の引き出しから包丁が入った袋を取り出す男がいます。
その男はヒョンスの家に入り、台所の包丁立てに血が付いた包丁を戻しています。
そして、ユジョンのもとにメッセージが届きます。
『さっきメールが来たんです。チョン・ヒョンスが犯人で確実です。証拠が出たんですよ。令状を出して下さい。捜査をしないと!』と、上司を説得するユジョン。
証拠を手にしてからでないと令状は出せないと断る上司に、検事を辞める覚悟なら令状を出してくれるかと言うユジョン。
それでもまともに話を聞こうとせずに行ってしまう上司。
自分の部屋で仕事をしていたジウクにユジョンから連絡が入ります。
ユジョンの電話に出たジウクは『それは何の話だ!?』と、驚いて階段を駆け下ります。
慌てて自分の机の引き出しを開けるジウク。
どこを探しても、入れておいたはずの包丁が見つかりません。
肩で大きく息をしながら考え込んていたジウクは、上着を掴んで事務室を飛び出して行きます。
そんなジウクの様子を見ていたウニョクとボンヒは、心配そうに顔を見合わせます。
その頃、家を出て来たヒョンスの目の前にユジョンたちが現れます。
『検事さんたちが、ここにどんな用が?』と、尋ねるヒョンスに令状を見せるユジョン。
ヒョンスを押し退けて家に土足で上がり、部屋中を乱暴に引っ掻き回すユジョンたちに呆れ果てるヒョンス。
台所に入ったユジョンは包丁立ての包丁を一本一本引っ張り出します。
そして…あの血が付いた包丁を見つけるユジョン。
『見つけた。』と言うユジョンの言葉に、手を止めて振り返る捜査官たち。
ユジョンの横でそれを見ていたヒョンスは『ああ、ノ・ジウク。』と、呆れたように笑います。
『いや、それは…』と、ユジョンに説明する素振りを見せながら突然、逃げ出すヒョンス。
『チョン・ヒョンス!待て!』と、後を追うユジョンたち。
アパートの前に停めていたバイクに飛び乗り逃げて行くヒョンスを車で追いかけます。
ちょうどそこにやって来たジウクは、バイクで逃げて行くヒョンスとサイレンを鳴らして追いかけるユジョンたちの車とすれ違います。
状況を察して、すぐに車の方向を変えてユジョンたちを追いかけるジウク。
その様子を車の中から見ていた、あのウニョクが最後に話を聞いた男性。
男性はジウクの車を追いかけて行きます。
狭い道路を走り抜けるヒョンスのバイク。
それを追いかける三台の車。
その頃、パン係長のそばで居眠りをしているピョン代表。
頭がガクっと落ちて目を覚ましたピョン代表は、パン係長の指が動いている事に気付きます。
驚き『おい!パン!パン!!』と叫んでパン係長の手を握り締めるピョン代表。
大きな道路に出たヒョンスのバイクは、車の間をすり抜けて逃げています。
ユジョンたちの車を追い抜き、ヒョンスのバイクに近付くジウク。
後ろを振り返りながら交差点に入ったヒョンスを、右側から交差点に入って来た車が撥ね飛ばします!
ジウクとユジョンの目の前で、フロントガラスにぶつかって地面に転げ落ちるヒョンス。
ヒョンスを撥ねたのは、車で後を追いかけていたあの男性でした。
男性はヒョンスが地面に倒れいている姿を見ると、方向を変えて走り去ってしまいます。
慌てて車から降り、ヒョンスのもとへ駆けつけるジウクとユジョン。
ヘルメットをつけたまま、うつ伏せに倒れているヒョンス。
全く動かないヒョンスのその姿を、呆然と見つめるジウク。
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まさかのヒョンスの交通事故。
最初、ヘルメットで顔が分からなかったので「また身代わり!?」と思ったけど、それはありませんでした
ヒョンスはどうなってしまうのか?
ヒョンスの家に包丁を戻したのは誰だったのか?
それは次回のお楽しみです
では、長文に最後までお付き合い頂いて有り難うございました
画像お借りしました。