横浜市金沢区のピアノ教室

yokopianostudio
 
・講師 竹内陽子 東京音楽大学ピアノ専攻卒業
・場所 金沢文庫駅東口から徒歩6分のお教室です
・対象 3歳〜大人
 
   
寒い日が続きますが、皆さまお元気でしょうか?
今日は以前教えていた生徒さんから10年ぶりくらいに連絡をいただき、嬉しかったです🥰


アメリカ🇺🇸の方で、本国で仕事に就いたので、それを機にお別れだったのですが、こうして時を経てご連絡いただき嬉しい☺️✨


さて、ピアノの話しです🎹✨🎼
今、弾いているのはドビュッシー「ヒースの茂る荒地」という曲なのですが、春の発表会で映像に合うかな、と思いあれこれ考えています。
ドビュッシーのイギリス趣味が表れた素敵な曲なんです💓




ヒースという花?!
ご存知ですか?
日本では「エリカ」という名前で呼ばれているそうなのですが、ヨーロッパではとても親しみのある花だそうで、「ヒース」と呼ばれているのです。

イギリスの作家エミリー・ブロンテの「嵐が丘」の舞台はまさに、ヒースの咲く荒れ野ですね。
主人公の名前もヒース・クリフ。ヒースの岩という意味ですね。


イギリスの北部ヨークシャーの荒地が舞台です。
土地が痩せていて、作物が育たないし、常に強い風が吹き荒ぶ、厳しい自然環境だそうです。

また、作家ブロンテ姉妹の生きた18世紀は、その厳しい自然環境に加えて、水道の発達が遅れていた地域でもあり、生活環境も整っていなかったせいで、病気が蔓延し、平均寿命は25〜6歳だったそうなんです。実際、ブロンテ姉妹も3人ともに早く亡くなっています。




そんな厳しい環境の中、赤紫色の可憐な花、ヒースだけが荒地一面に咲いている風景。
いわゆるイギリスの田舎の風景なのですが、穏やかとは言い切れない、何か寂しげだし、そこはかとない悲しさが漂っている気がします。


ドビュッシーの「ヒースの茂る荒地」も素敵な曲ですが、長調だけれど、明るい曲ではないと感じます。そこはかとない悲しさを秘めているからこそ、尚更にヒースの美しさが際立つ、そんな土地に想いを馳せつつ、ドビュッシーの音楽を表現できたらと思います。





文学作品や音楽から、世界の未知の土地の空気を感じます。現代は状況も良い方に変わってきているとは思いますが、当時の空気感、芸術作品からは伝わってきますね。






 
 
 
 
 

横浜市金沢区のピアノ教室

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・講師 竹内陽子 東京音楽大学ピアノ専攻卒業
・場所 金沢文庫駅東口から徒歩6分のお教室です
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