12月7日にピアノソロリサイタルを無事に終えることができました。
2022年12月にも開催、その後すぐに次は2年後と決めて、約半年間でプログラムの大筋を決定し、約2年の月日をかけて取り組んできました。
幻想曲や劇場的な内容を含んだプログラムでしたので、サブタイトルは「鍵盤と幻想」としました。実は、心にピンと来るサブタイトルが見つからない中、あれやこれや悩んでいたところ、外出から帰宅した長男の直感的な閃きにより授かったサブタイトルです。
バッハから現代曲まで時代も多岐に渡る作品を取り上げました。
1945年まで生きていた現代の作曲家の作品にもチャレンジしました。13分位の曲なのですが、音やリズムの解読が非常に難しく、譜読みには苦労しました。日本での演奏はごく稀で聴いたことのない曲でした。最初は弾ける気がしなかったのですが、不思議なことに、いつの間にか、難解極まりない音響が耳に身体に自然なものとして馴染むようになりました。
今振り返ると、新たな境地を広げられたことに喜びと感謝でいっぱいです。
その他の曲も、質、量ともに大きな内容で準備に精一杯取り組んできましたので、リサイタル当日を迎えるところまで漕ぎつけることができ、感謝の気持ちで感慨がひとしおでした。
そんな大切なリサイタルでしたので、緊張やプレッシャーとの戦いも当然で、本番が近づくにつれて喜びと苦しみとの共存となります。
会場のピアノが1年前に新しいモデルと入れ替わっていましたが、素晴らしい調律師の方の腕によりとても滑らかで違和感のない素晴らしい仕上がりで安心しました。
「ピアノ好きな方に聴いていただきたい」との思いでしたが、全く存知あげない方からのお申し込みもあり、その中のお1人はリサイタル後にピアノ教室にもご入会いただきました。
また、10代〜20代のお若い方にもたくさん聴いていただき、「心洗われました」「音だけでこんなに表現ができることを初めて知りました、感動した」など言っていただきました。
熱心に聴いてくださる方に恵まれ、お陰様で大盛況となり感謝しております
美しい音は心を打つものですね。これからもさらに精進していきたいと思います。