横浜市金沢区のピアノ教室

yokopianostudio
 
・講師 竹内陽子 東京音楽大学ピアノ専攻卒業
・場所 金沢文庫駅東口から徒歩6分のお教室です
・対象 3歳〜大人
 
 
ショパンのバラード1番作品23
は、1831年から1835年に作曲されています。
4年もの歳月をかけた力作ですね。


バラードというジャンルは、ショパン作品の中では大作の方に入りますので、曲中にはショパンの様々な局面が表れています。


テクニック的にも、抒情的にも、様々な要素が入り混じってくるので、エチュードやノクターン、マズルカなどのある意味、ショパンの特徴を種類別に凝縮したような作品をある程度、弾いてからバラードに入ると理解しやすいのかな、と思います。


とはいえ、バラード1番はとても人気曲で、特に若い生徒さんは、激しくカッコいい曲想の1番を好きな人が多いと感じます。
私も若い頃、この1番がとてもカッコ良くて、大好きでした。




今は、また違った視点で、1番に向き合ってみたいです。
なぜ、ショパンはバラードを作ろうと思ったのか?
とか。
ショパンはいわゆる、抽象音楽の世界観で作曲する人ですね。標題音楽は作らなかったです。
でも、バラードは少し、文学的なインスピレーションをえて、作品にしたような形跡があります。


引用させていただきますが、
ポーランドの詩人ミツキェヴィチの件です。
バラード1番について
 ミツキェヴィチのリトアニアとプロシアの歴史物語である叙事詩『コンラッド・ワレンロッドKonrad Wallenrod』との関与が伝わっているが、テキストの内容と音楽の進行に照応する箇所は明確ではない
(叙事詩は他のポーランド人作曲家によってオペラ作品にもなっているようだが、あらすじをかいつまんで説明すると、リトアニアが十字軍に敗れ独立を失った時、七歳の王子コンラッド・ワレンロッドが捕虜にされたが、十字軍のプロシア騎士団長に息子として育てられ、十字軍きっての勇敢な騎士となる。後に自らも騎士団長に選ばれた彼は策略をめぐらし、リトアニアの志士と協力してリトアニアの独立をはかり首尾よく成功する。だが彼自身は裏切り者として十字軍に処刑されるという一種の自己犠牲的な英雄詩である。)



なるほど。
バラード1番にはこんな物語に霊感をえて、作られたのですね。楽譜を読んでみると、何かいろいろと、頷ける場面がチラホラございますし。

それにしても、やはりショパンは純音楽の作曲家ですね。
抽象的な音楽だと思います。
私は絵も抽象画の方が好きなのですが、何か通じるものがあるような気がしています。




 
 
 
 

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