先日、2月4日ラヴィベルの会ヴァレンタインフェスタ@鎌倉芸術館   

ピアノコンサートの中で取り上げました曲目に、吉松隆さん作曲の連弾曲がございました。

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この曲は、リサイタル中に脳溢血で倒れられたピアニストの舘野泉さんのために3手連弾用に編曲された曲なのです。





子守歌は、フィンランド大使館のパーティーで、舘野泉さんと皇后美智子様が連弾されるために編曲されたそうです。


小さな夢の歌も、3手連弾用の作品です。



不屈の精神を持って、新たなピアニストの道を切り拓かれた舘野泉さん、また初めに左手の楽譜を贈られた息子さんをはじめ、
周囲の方々のサポートと応援は、本当に素晴らしく感動を与えてくれます。

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そんなエピソードをコンサートでご紹介いたしましたところ、コンサートを聴きに来られたW様より、感動のメッセージを頂戴いたしました。



🌸W様のご感想🌸

今日は、素敵なコンサートをありがとうございました。

アットホームな雰囲気の中、くつろいで素晴らしい演奏を楽しませていただきました。

コンサート終了後、舘野泉さんのことを早速調べてみました。脳出血で、右半身麻痺となりながらも、左手のピアニストとして、新たな分野を開拓された、ご本人の音楽への情熱と才能と不屈の精神もさることながら、左手の楽譜を父にと手渡された息子さん、依頼を受けて左手の楽曲を提供された吉松隆さんはじめ多くの作曲家の方々、応援されたファンの方々、知るほどに皆の思いが伝わってきて、胸が熱くなりました。
左手だから必要な工夫や困難もありますが、左手だからこそ迫れる音楽の本質も、あるようです。
どんな障害があっても、持てる機能を活かして、その人らしいその人にしか紡げない人生を送る時、その輝きは、素晴らしいメッセージとして、感動を与えてくれますね。
また、左手のための楽譜の充実や普及からは、さまざまな障害者のパイオニアの方々が道を切り開いてこられた努力の上に今があることを思いました。

素敵なエピソードをご紹介いただき、感謝します。



🌸W様、素敵なメッセージをありがとうございました🌸




脳溢血の他にも、ジストニアという脳の病により、右手を使うことができなくなり、左手のピアニストとして活動されている方もいらっしゃいます。


また、戦争中に片手を亡くしたピアニストのために作られた作品もあるのだそうです。
左手のためのピアノ作品は、このような苦難の歴史から生まれたものだということを
私たちは知ることにより、何かを感じるきっかけになるのかもしれません。





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